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温故知新シリーズ第26弾

F-105Dサンダーチーフ (旧マルサン 1/100)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは旧マルサン1/100シリーズのF-105Dサンダーチーフを取り上げさせていただきます。今回使用したキットはUPCを通じてアメリカで販売されていたものを使用しました。日本ではキャラメルタイプのボックスでしたが、こちらは厚手の貼箱になっております。 ボックスアートは日本と同じ橋本喜久男氏の描いたものになっています。当時日本では他の1/100シリーズが50円でしたが、本機は機体が大型のためか80円で販売されていました。そのためかわかりませんが私は当時作った覚えがありません。発売は1964年頃と思われます。




 それではキットの製作に入ります。モールドは銀色で部品総数はジャスト20となっております。全体は当時のスタンダードで動翼部や可動部分は凹モールド、その他は凸モールドと凸リベットになっています。 コクピットは座席のみですが、これが1/72よりも大きい物であまりに不釣り合いなため、ジャンクパーツより適当なものをみつくろいプラ板でそれらしく見えるようにデッチアップしました。




 パイロットもリクルートしておきました。それ以外はいつも通りに黒く塗っておしまいです。 機首部分にパチンコ玉1個を油粘土で固定したら、胴体左右を接着します。合いは当時のキットとしては悪くありません。





 主翼は上下を接着した後胴体にはめ込むようになっていますが、うまくはまりませんので胴体側の穴を削って調整します。水平尾翼を取り付け、尾部コーンを接着しますが、筒抜けになっているのでプラ板でふたをしておきます。機首先端部と胴体のつながりも悪いのでラインが連続するよう削り合わせをしっかりと行います。
キャノピー前部枠のモールドが実機とぜんぜん違っているので削り落とそうとしたら、なんとキャノピー内部にモールドが施されていたのですよ。サンドペーパーがかけずらくてまいりました。胴体との接合部も隙間が目立つので例によって木工ボンドを流し込み、乾燥して透明になった後で水を含ませた綿棒で拭き取りをします。




 これで全体形は出来上がりましたので塗装に入ります。Dの初期型ですので全面銀塗装となります。いつものように薄めた塗料で筆塗りします。アンチグレアはオリーブドラブ、垂直尾翼先端はライトグレー、機首はジャーマングレー、脚収納部はインテリアグリーンを各々ミスターカラーで塗り分けました。 デカールはもちろん使用不能でしたので、ストックの中から適当な大きさのものをみつくろっておきましたが、U.S.AIR FORCEと数字は適当なものがありませんでしたので60度のレターを切り張りしました(すいません、本来は45度です)。




 マーキングは青の線2本だけというシンプルな354TFSものにしました。主翼下面の国籍マークとUSAFのレターは脚カバーと重なるので、脚カバーを主翼下面に仮止めしたうえでデカールを貼り、半乾きの時にカバーに沿って切り離します。 完全に乾いたら脚部品と接着して機体の取り付ければこれにて完成です。




 残念ながらこのキットには外部装備品の類は一切ありません。戦闘爆撃機としては少し寂しいのでタミヤのキットからパイロンとウエポン類をスカウトして取り付ける予定でしたが、すいません今回は間に合いませんでした。 古いキットですので垂直尾翼の形やエリアルールが表現されていない胴体など色々と文句をつけたくもなるでしょうが、52年前の当時流通していた日本製のキット(しかも100円以下)のなかでは十分合格点が与えられてもよろしいのではないでしょうか。いつかベトナム迷彩塗装のタミヤのD後期型のキットと並べてみたいなと思っています。それではまた。




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