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飛行機プラモデルの製作

 カーチスSC-1シーホーク (SMER 1/72)

  by 加藤 寛之




 完成写真を見て、何と言う飛行機か分らない人は多いと思う。SO3Cシーミューの後継機で総数577機も作ったようだし、カーチスの終焉まで造られた量産機らしいが、全然有名でない。私がこの飛行機を知ったのは、航空情報別冊『アメリカ海軍機の全貌』(昭和42年)を見たときで、“お~、カッコいい飛行機だ”と思ったが、キットはなかなか発売されなかった。 SMERが発売したのがいつであったか忘れたが、その時にはフロート付で作った。かなり前のことなので、どんなキットであったかの記憶は消失していた。




 キットは単純な部品構成で作りやすい。風防を除けば部品の合いもまあOKだし、完成した姿も悪くない。一方で、全体の筋彫りが薄くてボーっとしているし、動翼や主翼の折りたたみ部分も模型的に表現がつまらない。エンジンはスパナの先端が並んでいるみたいで情けない。プロペラはちょっと潰れた太い棒で、これはナ~・・・だ。でもね、キットがあるのだから合格だ。今回は脚付で組むことにする。 主翼から組む。翼端下面にある補助フロートの付け根は自分で切り落とす。左翼下面にライトの丸い透明カバーを付ければ、あとは上下面を接着するだけ。脚庫もないので、簡単。
 




 次は胴体だが、問題はとんでもなく厚いフィンと垂直尾翼。一般的にフィンは垂直尾翼前縁との接合に段差が生じる程度にまで薄く、72ならば峰部分が尖っていても良いくらいだ。『アメリカ海軍機の全貌』掲載のシーホークの写真でも、そう見える。キットのフィンはメチャ厚く、さらに上部が膨らんでいる。それが垂直尾翼につながって前縁もドッシリと厚い。取り替えるのは面倒だから、薄くみえるように削っておく。 胴体そのものは、部品分割を見ると床板だけを組み込んでおけば、それ以外は後から組み込める。とりあえず左右を接着しておき、塗装は組んだあとで操縦席口から筆を突っ込んで行うことにする。




  主翼と胴体の整形を済ませたら、組み付ける。接着面がダルいので主翼側の補助板を切断し、面を均す。胴体側も均しておく。これで強力な接着ができるし、スキマもほとんどなくなる。水平尾翼も同じ工作をして面を整え、接着する。脚柱を接着すれば、あとは風防だけ。
 風防は胴体と合わない。そこで胴体の丸みの上にサンドペーパーを置いて押さえ、風防パーツをその上でゴシゴシと擦る。これで胴体の丸みと合っていくので、あとは自分で“まあ、いいか”を決める。“完全に合うまで”なんて考えると風防の外形に影響が及ぶので、ほどほどでOKとする。多少のスキマは水性ボンドを流して埋めるだけ。塗装すれば目立たない。細かいパーツもなるべく接着しておく。



 塗装は紺一色。3色塗装も選べるが、私は塗装がきらいなので紺にする。簡単でイイや。特に工夫することもなく塗り上げる。翼端灯はモールドのところを、一瞬だけ透明に見えるような塗装をしておく。透明材に置き換えるなんて面倒なことはしない。プロペラもそれなりに塗る。排気管は銀に茶っぽい色を加えた色で塗り、穴部分は黒、エッジに銀をちょっと塗って見栄えを良くする。 パネルラインには薄めた黒を、雰囲気をだしてくにゃくにゃと細く塗る。最後にカウルフラップやフィンなどのエッジに機体色よりも明るい色をスッと塗って見栄えを良くする。塗り終わったらデカールを貼り、全体に半光沢スプレーをプ~~~~っと吹いて、ハイこれで完成寸前。ホントの最後に、翼端灯にクリアーを塗って終りとした。


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