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特集 SFキャラクター

  ANGEL INTERCEPTOR ( Scratch building 1/24 )

by GRIFFON



 CAPTAIN SCARLETも50年近い昔になりますが今でも新しさを感じさせるデザインです。

その昔、図面(MODEL GRAPHIX 1985/10)を1/24に拡大コピーまでしたのですが どうやって作るかを悩んで30年たってしまった訳で・・

こんな大きな物を木材やプラスチックで作ったら絶対 完成しないので紙と木材で作りました。
( 全長 18.29m/60ft 全幅10.67m/35ft
F-16より大きく F-4より1回り小さい
1/24 では全長 762mm 全幅445mm )

普段、1/72の小さな物を作っている者にとっては巨大な物ですが ラジコンに比べれば小さな物です。




 胴体後半は直線構造なので紙で箱組み
翼類も紙の外皮に木材の桁を入れた物
コックピット、スキッド、尾翼のダクト
は積層バルサの削り出し
機首は固めの木材の削り出し(菓子箱の板の積層)

今回は、塗料にタルクを混ぜた物で下塗りしたので前回の潜水艦ほど苦労せずに研磨出来ました。(粉がひどい:マスク付けよう)

大きいだけでは単調になるのでエンジンを作りました。
 で、判った事は・・・
大きい物を作る場合、資料や道具の置き場所は、きちんと決めておく事 (図面や部品の下に隠れて探し回るはめになる)

塗装すれば白ボール紙は強度も表面硬度も上がるが塗装前までは傷が入りやすい。
接着の為にクリップで押さえると傷になるので必ず当て木をすること。

大きいので、向きを変える時に気を付けないと回りの物を、なぎ倒してしまう。




【失敗】
キャノピの成形型はバルサで作りましたが
目止めをクリアコートで、やった場合
熱した塩化ビニールが貼り付いてしまいます。
瞬間接着剤で目止めは、すべきです。


塩化ビニールをガスコンロで熱して
成形型に被せた後、ドライヤで仕上げました。
(成形型が大きいので、一度で成形出来ない)
紙の部分は、サンデーペイントのラッカー
(ニトロセルロース)で塗装しましたが
これが意外な結果になりました。
マスキングテープを剥がすと
塗装が剥がれてしまいます。
塗料が紙に浸透せず、上に乗っているだけです。
カースプレーで塗装すべきでした。




コックピットはシーンによってバラバラで
操縦棹はスピットと同様のはずですが(上部が回る)
ライブサイズ(人間の手でUPを撮る場面)は只の棒だし 発射ボタンも、ミニチュアは左(右の場面もある) ライブサイズは右・・・
(内壁もライブサイズはグレーですがミニチュアは緑だし。
デスティニー(約1/22)は1/24と見て逆算しても170CMなのでそう異和感は無いです)




 図面から32年、2015/11/13から作り始めて 1年3か月で完成です。
長年の夢が叶って満足です。
これもWEBMODELERSの、お題のおかげです。
32年もたってしまった理由は
仕事で忙しかったことや 作り方がわからないということもありましたが、完全を目指して躊躇していた事もあります。




今になって思う事は
「自分の能力以上の事は出来ない」
これを認識して妥協しないと完成しません。
(いいかげんに作るという意味では無い)

若い人に言いたいことは
作りたい物で難しい物がある時は
容易な所から初めて下さい。
困難になったら放置すれば良いのであって
そのうち解決案が出てきたら再開すれば
いつかは完成します。

出来に多少の不満があっても
完成しないよりは、いいじゃないですか。




 もう2機追加して3機編隊とか
やってみたいですが
間違い無く、死にそうになります・・・(-_-)
NOW!
「ANGEL1 IMMEDIATELY LAUNCH」
「SPECTRUM IS GREEN 」




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