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特集 ベトナム航空戦
     温故知新シリーズ第29弾

スカイホーク A-4E(モノグラム1/48)

by ヒサマロ




 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは特集のベトナム航空戦に合わせてモノグラム1/48のスカイホークを取り上げさせていただきます。発売は1977年ですのでちょうど40年前のものです。今回使用したのはバンダイで1978年に国内販売されたもので、アメリカ版よりデカールが多くなっています。 キットはハンプバックがついた後期型とついてないクリーンな前期型のコンパーチブルキットになっています。外部装備品は300ガロンタンク2ヶ、爆弾が6発にシュライク・ミサイルが2発となっています。




 では、製作に入りましょう。まずはお約束のコクピットからですが、ここは床板、バルクヘッド、シート、サイドコンソールがワンピースで成形されたものに計器盤と操縦桿を接着しておしまいです。それでいてそれらしい雰囲気が出るのはさすがモノグラム。この辺のセンスが最高!やたら部品ばかり多くて面倒な最近の中国製とはコンセプトが違います。
私は小型のゼムクリップから作ったフェイスカーテンハンドルをヘッドレスト上に接着しておしまい。かなりオーバーサイズですが男前のパイロットが付属していますので丁寧に塗装して座らせてあげます。出来上がったコクピットを前脚収容孔に接着。しっかり乾燥させてから左側胴体にこれらを接着します。




 今回は1967年のVA-46のマーキングにするのでベトナム戦争初期のE型前期になります。したがってECMも初期タイプですので機首下面のECMの膨らみも違っています。これを削り取って突起だけ付けます。そのまま削ると穴が開いてしまうので予めその部分に内側からエポキシパテを詰めておきます。 エアインティーク部分はなぜか筒抜けになっているのでプラ板で蓋をしておきます。かなりのテールヘビーですので錘を多めに入れておきます。これで左右の胴体を接着します。合いはモノグラムのキットとしては悪くありません。




 垂直尾翼手前部分にハンプバック無し用の部品を取付た後エアインティーク内部を白で塗装します。私は筆塗りですからマスキングする必要がないのでリップの外側と内側もインシグニアレッドで塗ったらそのまま胴体に接着しますがこの部分やはりけっこう段差がでますので出来るだけ削り合わせをしっかりと行いなるべくパテのお世話にならないよう気を使いました。 キャノピー前にあるピトー管が真中についているので切り取って左側に接着し直します。ついでに全温度センサーも右側に付け足しておきます。




 主翼は下面が一体で左右別の上面を接着するようになっています。武装を取り付ける場合は事前に穴を開けるようになっていますのでお忘れのないように。説明書ではこの段階でスラットを接着するようになっていますが当然塗装・デカール貼り終了後の一番最後で接着すること。出来上がった主翼を胴体に付けると上面と胴体の間に隙間が開くので胴体内側にランナーで適当に長さにしたつっかい棒を入れてやると解消します。 下面側は前後とも少し溶きパテをすりこんで隙間を埋めます。ここで機銃の上のあるはずのディフレクターが両サイドとも省略されている事に気付きました。プラ板で簡単に再現できるので作って接着します。




 水平尾翼を接着したら士の形になったので全体塗装に入ります。この当時の米海軍お決まりの上面ライトガルグレー、下面インシグニアホワイトをミスターカラーを使用して塗装しました。垂直尾翼上端はスコードロンカラーのオレンジ、アンチグレアはダークガルグレー、各翼前縁のコロガードはシルバーに塗り、細部は説明書の指示通りに塗りあげます。外部装備品、脚関係、エアブレーキ、スラット、フラップ、アレスティングフック等の部品もこの段階で塗って仕上げておきます。  タータンチェックがおしゃれなVA-46 Clansmenのデカールはヴィクトリー・デカールのスカイホーク特集からの使用です。使い心地も良く、タータンチェックも良くなじんで胴体に上手に貼れました。E型以降の胴体国籍マークはエアブレーキにかかるようになっているのですがこのスコードロンはVA-12などと同じようにC型以前と同じ胴体前部にあります。
スカイホークは左側主翼上面の国籍マークがヴォーテックス・ジェネレーターにかかるようになっているのでここが面倒なところです。所定の位置に貼ったらマークソフターで柔らかくして押しつけます。当然破けるところが出てきますがそこは塗料でタッチアップします。




 デカール貼りが終了したら組み立てておいた脚関係、エアブレーキ、フラップ、スラット等を取り付けます。武装類はシュライクミサイルの代わりにブルパップミサイルに置き換えました。300ガロンタンクは全長は良いのですが、幅があり過ぎなのでかなりのボリュームアップになっております。 2分割されたキャノピー前部の合いは良いのですが後部はかなり悪いので私は開状態にしてごまかしました。最後に空中給油用のプローブを取り付ければこれにて完成です。




 このキット現在の目で見れば考証の怪しいところ色々あるのですがそこはさすがモノグラム、出来上がった姿は実にスカイホークらしさに溢れたものになりました。60年代のスカイホークは魅力的なマーキングが多いのでまたすぐ製作したいなという気持ちが湧いてきました。  さて、このシリーズも次回で30回目となるのを勝手に記念して、少し毛色の変わったキットを取り上げてみようと思っています。ではまた。




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