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特集 試作機、計画機、変な形

(Photo) 異形のドイツ機

by  コルディッツ
博物館実機写真

 異形のヒコーキを好んで作りたがるのは、英国人のお家芸ですが、ドイツ人も負けてはいないようです。ただ英国人は異形機を作るのが目的で、後付けで苦しい言い訳の根拠を集めているような気がします。 一方ドイツ人は純粋に理論の追及をし過ぎて、結果として異形機のチョイスに至ったようで、ドイツ人 の方が怖い気がします(笑)


  フォッケウルフA.16 (レプリカ)  D-437
 ドイツ技術博物館(ベルリン)にて           2014年8月撮影
 1924年創設のフォッケウルフ社が、その年に完成させた軽旅客機です。
 同社最初の量産機で20機ほど製造され、ルフトハンザ航空やブレーメン
航空で使用されました。厚翼の下がキャビンで乗客は3~4人。パイロットは
主翼前部の開放式コクピットに搭乗したそうです。







             Ba.349 ナッター  (レプリカ)
 ドイツ博物館(ミュンヘン)にて             2008年12月撮影
 半使い捨てのロケット迎撃戦闘機。液体ロケットエンジンを胴体内に、
補助固体ロケットエンジン4本を胴体に巻き、発射台から発進します。
 機首に設置したロケット弾で迎撃後は、パイロットはパラシュート脱出、
胴体もパラシュートで軟着陸するので回収し、再利用の予定でした。





EWR VJ101 C-X2  D-9518
 ドイツ博物館(ミュンヘン)にて                2008年12月撮影
 1963年に初飛行したVTOLジェット戦闘機の実験機で、F-104の代替を
目指しました。EWRはハインケルとメッサーシュミット、ベルコウの3社で立ち
上げたベンチャー企業です。胴体内にリフト用エンジン2基、両翼端のナセル
に主ジェットエンジンを配しています。2機製造された1号機は自動操縦装置
の故障で墜落、2号機は音速を突破し、現在ドイツ博物館で展示中です。





ドルニエDo31E3  D-9531
 ドイツ博物館航空機館(オーバーシュトラスハイム)にて 2011年5月撮影
 1967年に初飛行したVTOLジェット輸送機の実験機で3機製造されました。
 E1は推力変更エンジンのみで通常飛行のテスト用。E2は静止試験用。
 E3は主翼端のリフト用エンジンを具え、垂直離着陸に成功しました。   








  コクピット



   円形断面の胴体には人員36名か担架24床を搭載出来ました。



 VFW VAK 191B  D-9563
 ドイツ博物館航空機館(オーバーシュトラスハイム)にて 2011年5月撮影
 1971年に初飛行したVFW社の製造したVAK(V/STOL偵察攻撃機)の
実験機です。フィアットG.91の代替機を目指し、3機製造されました。
 ハリアー式の推力変更エンジンと離着陸専用エンジンを併用しています。



 VFW VAK 191B  D-9564
 ドイツ軍事技術学習博物館(コブレンツ)にて     2015年7月撮影




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