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バイクプラモデルの製作

 ホンダCB400SF Ver.R (アオシマ1/12)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。アオシマの1/12CB400SF Ver.Rです。珍車マニア必見。好評CB400SFのバリエーションとして1995年に発売されました。ビキニカウルの他に吸排気系や足回りなどメーカー純正カスタムが多数施され、内容的にはお買い得で豪華な仕様でした。しかし残念な事に不人気車としてバイク史にその名を残しています。二輪メーカーの中でも比較的手堅いと云われるホンダさんです。一体、何を間違えたのでしょうか?
販売不振だった原因は、個性的なデザインのビキニカウルだというのが最有力説です。丸っこい風貌(風防)は愛敬はあるものの、精悍さでは今一つです。また同じホンダの400スポーツ機とカリバニしたとの説もあります。しかし競合であるカワサキZRXはゼファーなどと普通に併売していたことを考えれば、やはりデザイン上の失点でしょうか。なお、ほぼ同じ仕様で丸目一灯に戻したCB400SF Ver.Sは好評だったそうです。

図1 完成図



2.キット内容
 箱絵です。アオシマ1/12バイクシリーズNo.22、現在は生産休止品のようです(図2)。実車ですら稀少とされるアイテムを模型化するあたりは、さすがアオシマさんです。 もっとも横展開だからこそで、これ単体ではまずキット化は無かったでしょう。この流れでVer.Sもキット化されています。

図2 ボックスアート



 パーツです。計10枠(図3)。考証は案外しっかりしているようで、ビキニカウルをポン付けしただけの「手抜きキット」ではありません。ホンダさんの公開情報に沿った内容でVer.Rに奢られたカスタムパーツが追加されており、これは素直に嬉しいところです。細かいことをいうとタイヤはノーマルと一緒のラジアルです(実車はバイアス)。この程度の事は履き替えたと思えばOKでしょう。
デカールです(図4)。ボディカラーはイメージカラーのオレンジの他、銀と黒の計3色が選べるようになっており、これも嬉しいです。他のバイクキットでもこのような選択肢があると良いのですが。

  図3 パーツ構成
図4 デカール   

3.製作
 パーツを切り出して、インストに従い色を塗ります(図5)。追加工作としてはブレーキディスクの開口をしただけです。ここはVre.Rのセールスポイントの一つなので、開けた方がベターなようです。 フロントフォークのインナーチューブにはハセガワのミラーフィニッシュを貼り込みました。

図5 塗り終えたパーツ



4.完成 
 完成したアオシマのVer.R。うーん、作っておいて言うのも何ですが、やはりイマイチでしょうか。何というか、得体の知れない覆面レスラーのような面構えです(実車オーナーさん、すみません)。個人的にはホンダ車には落ち着いたデザインが似合うような気がします。
キットについては以前製作したノーマルCB400SFに準じた内容で、従来パーツと追加パーツとのフィッティングも良好です。バイクプラモとしては比較的作り易い部類ではないでしょうか。

図6 完成図


図7 完成図


図8 完成図


図9 完成図



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