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 川崎 キ102Z 襲撃機 (Randy)
(ソード 1/72)

by Y大佐
 



 今年の4月ごろチェコのソード社からリリースされたキ102を紹介します。
キ102は2式複戦「屠龍」の後継機として開発された双発戦闘機です。
乙型は襲撃機タイプで機首に57mm砲を搭載し、20mm機関砲も2門装備しています。キ102は日本陸軍機の試作機としての番号です。5式複戦として正式に採用される予定でしたが、手続きが終わる前に終戦を迎えてしまいました。
実際には200機以上生産され、中には57mm砲でB29を落とした機体も有ったらしいです。


   

 キットの方は繊細なモールドが施されており一見作りやすそうに見えますが、タミヤやハセガワの新作キットみたいなつもりで作り始めると面喰うことになります。まず、パーツに位置決めのガイドが少なくて接着位置が良く判らない部品が結構あります。水平尾翼やプロペラなどの取り付け穴も小さかったり、浅かったりするので開けなおす必要があります。部品の合いもあまり良くないので、とにかく仮組と入念な調整が必要です。
デカールは非常に良質で発色も良く、マークソフター無しでも凹モールドにしっかり張り付いてくれます。

塗装は、クレオスの川崎グリーンに青を混ぜたダークグリーンを全体に吹いた後で上面をマスキングして下面にスーパーファインシルバーを吹いています。




 多少の手間は掛かりますが、基本設計は良いので組みあがると屠龍を精悍にしたようなキ102の姿が再現できます。
写真では、ハセガワの同スケールの「屠龍」と並べてみました。このように現実ではあり得ない比較が簡単にできるのもプラモの楽しみ方の一つだと思います。



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