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飛行機プラモデルの製作

中島 Ki-43Ⅱ 一式戦闘機 隼 (ハセガワ 1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治




作品について
 この作品は今年(2017)9月に作ったものです。昨年から今年にかけて私の住んでいる地域で模型店がたて続きに閉店しまいました。どの店も個性があって情報交換やら懐かしいキットの出会いなどがあって楽しいひと時を過ごせる場所となっていました。時代の流れなのか、仕方がないことです。
最近知ったことですが古いプラモデルがリサイクルショップに多く出回っていると友人から聞きました。早速、訪れましたが、ある!ある!。懐かしいものから新しいキットまでそろっていました。これは、私としては新たな発見です。古着や家具、電化製品と一緒で、よく売りに来ているようです。今後はこちらのほうへウオッチングしてみようと思いました。今回のキットはリサイクル店で格安で購入したもので以前から一度は作ってみたいと思っていたものでした。




キットについて
 ハセガワ製1/32キングシリーズの隼です。1992年発売版で再販ものだと思います。古い模型店で売れ残りとして在庫がある限りです一般的には入手困難なキットです。キットは部品点数を抑えた内容で、凸タイプのリベットとパネルラインの表現です。コックピット、足回りなどは可もなく不可もなくありきたりです。 残念なのはキャノピーの透明度は良好ですが、形状に難があり精悍さが欠けてしまっていました。又経年劣化でソリが出て合わせが悪いこともありました。当然デカールも白字が黄ばんでいて使い物になりません。今の1/32シリーズと比較してはいけませんが短期間で製作できることが売りでしょうか。




製作について

 すぐに出来上がってしまいます。これは面白くない、何か変化をつけようと思い補助翼を可動にして塗装をこだわってみたいと思い、ネットで資料を探しました。ありました!アメリカテキサス(ティムラック航空博物館)の博物館所蔵のまだら模様の隼。この塗装に決めました。 コクピットはキット通り。座席は軽量穴をあけました。補助翼は切り離して可動状態に改造しました。フラップとその格納場所も改造しました。機体は全てリベット、パネルラインとも凹タイプに掘りなおしを行いました。足回りはキットのままです。




 製作完了後塗装に移りますが、その前に識別、国籍マークなどの塗装を行います。まず下地に白色を吹き付けます。 その次に赤色、黄橙と吹き付けていきます。乾燥後マスキングテープでそれらをマスキングします。




その次に機体前面にガイアカラー♯123(スターブライトジュラルミン)極薄を3回吹き付けます。乾燥後マスキングをはがしグンゼの艶有クリアーで2回吹き付けます。 乾燥後マスキングをはがしグンゼの艶有クリアーで2回吹き付けます。




 次にグンゼの♯129(濃緑色)中島カラーでエアブラシのニードルを最小に又エア―圧を通常の半分で迷彩をこつこつと、しかも途切れなく吹き付けていきました。乾燥後タミヤエナメルのこげ茶色で墨入れを行います。 乾燥後にグンゼ艶有クリアーを2回→最後にグンゼ艶消し90%(調合)を2回吹き付けます。エンジンマフラー周りにパステルカラーの粉末黒色をこすりつけて排気のリアル感を出しました。(デカール不使用)




全体をとおして
 古いキットで日本機の単色仕上げでは見栄えがないものですが、こうして迷彩にしてみると見栄えがぐっと上がりました。最後の艶消しクリアーを1回目終わった時点で艶がややあったので2回目は艶消しを濃くしたのが裏目に出て艶消しが強く出た感じになってしまいました。 日本機は艶があったほうが見栄えがあがると思いますが、これは私好みの感覚ですがいつも悩むところであります。





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