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飛行機プラモデルの製作

 スピットファイアMKVc
(エアフィックス+ブレンガン+ジャンクパーツ 合体モデル 1/72)

  by MELS57




 先月掲載のフォッケ作成の合間に並行して作っていたモノです。

エアフィックス1/72スピットV型のバージョン替えのキットとして発売されたもので(2005年)既存のVb型のキットに加え丸々Vcの主翼及びトロピカルフィルターが追加されたパッケージです。

ブレンガン1/72 DBスピット
この キットは基本スピットⅥ型のキットにDBスピットのボディとスピナが追加されたものです。こちらは以前に1/48のDBスピット作製の参考にしたものでその後放置していたものです。
 この2つのキットの部品を組み合わせることで新規スピットVcを1機、追加工作は必要ですが制作しました。




 まずは最初にブレンガンのⅥ型ボディをベースにエア社の追加パーツのVc主翼を組み合わせ (モールドが全て凹モールドで揃えられる これが最大の工作目的 エアオリジナルのVbキットは基本凸モールド)エア社キット指定のオーストラリア空軍機で作ってみました。その他必要な部材はジャンクボックスから適当に調達。(組み合わせは添付イメージ参照ください 残骸パーツも大量にもってました…)

ブレンガンのものはベースとしてエアーのⅤb型を参考にしていると思われパーツの分割に整合性があり、組み合わせても外形的に違和感なく工作が進められます。完成した姿を眺めてみると、キャノピーが肉厚(結構ヤスッたんですが)でレンズみたいな感じです。
余談ですがエアーの1/72Ⅴb型が発売された時(1975年)はこの形式で決定版の評価で、このキットでスピットの主翼は軽いガルウィングであることなど初めて知りました。

結果としては在庫べらしに余り貢献出来ませんが(それぞれのキットからのボーナス部品がなくなっただけ…)




 塗装例はニューギニア方面で日本軍と対峙したオーストラリア79スコードロン所属機でエアフィックスキット指定塗装のものです。但しキットの塗装説明はかなり考証が違っている様です。
本機の基本の迷彩がグリーン1色と指定していますが、実際は2色迷彩です。(グリーン系のみの機体も他にはあった様ですが)
胴体尾部のホワイトの塗り(味方識別用)は時期によって異なっている様です。右翼外側の7.7mm機銃点検パネルとコクピット右側面は部材交換したものか無塗装のままです。この部分をキットではややオーバーに汚し表現して見ました。




 指定のデカールの国籍マークは径不足で全て塗装仕上げしました。
機体左手のエンブレムアートとコードレターはデカールを使用。右側面の“T”を若干修正しています。(なぜかこれだけ字体が変な形)
実機は胴体下にスリッパー型増槽を装備していた様です。キットではオミットしました。




オーストラリア軍は南進してくる帝国日本軍に対抗するため航空戦力に於いても強化するのですが、英国頼みのスピットは本国ではやや旧型になったV型を供与され(その後Ⅸ型も送られましたが)ましたが スペアー部品(特にエンジン関連)が少なかった為、早晩初期の性能を維持する事が難しくなり他にも主翼の20mm砲もよく装弾不良を起こし解決できなかった様です。




戦記によると全てはロジスティック(兵站)が大きな問題だったと記されております。 79スコードロンの初戦果はこのニューギニア、キリワナで飛燕1型を1機撃墜しています。




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