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特集 日本海軍機

(Photo)2017年の零戦の「小さな」動き

by  コルディッツ
博物館実機写真

 日本海軍の運用した数多のヒコーキの中から、1機だけ代表を選ぶとなると、零戦以外には考えられません。昨年は実機の零戦についての動きが幾つか ありました。その中からあまり報道されなかった印象のある、2機の零戦を 紹介させていただきます。
 1機目は、昨年11月30日にオープンした「あいち航空ミュージアム」に展示の五二型甲です。同機は三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所で、「秋水」と一緒に展示されていた機体で、言わば隣から移動して来たようなものです。
  展示については色々な意見があったようですが、拝観には予約が必要だった零戦を、自由に拝観できるようになったのは、私的にたいへんありがたいことです。なお国内の博物館の屋内展示なので、掲載はパッとしない写真を選びましたので、ご理解・ご了承賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
 2機目は、ニュージーランドのオークランド戦争記念博物館に展示の二二型です。2005年の拝観時と比べて「小さな」動きがありました! 操縦席左側の足掛けが出ている状態にされていたのです。


 零戦五二型甲  「三菱 4708」号
 あいち航空ミュージアム(愛知県豊山町)     2017年12月撮影  



ベルト給弾式九九式二号四型20mm機関銃と主脚表示板(棒)



私的には零戦が一番美しく見えるのは、後ろ姿だと思いいます。



   零戦二二型  38445号 2-152 
NZ6000  ニュージーランド空軍機として
オークランド戦争記念博物館(オークランド)にて
 この零戦は「ラッキーな戦闘機」と日本語の説明文がありました。
 以下は要約になります。
 1943年11月にカラ飛行場(ブーゲンビル島)で爆撃により損傷し、
1945年初めまで放置されていました。その後現地で修理が行われ、
ラバウルから派遣されたシバヤマ・セキゼン准尉(兵曹長?)による
試験飛行に成功します。特攻機として使う予定で、250kgの爆弾を
搭載可能に改造されましたが、整備兵が作業をサポタージュしたの
で、終戦まで間に合いませんでした。1945年9月にニュージーランド
空軍は当機を入手し、オークランド近郊のホブソンヒル基地で、秘密
の飛行を1回だけ行い、博物館に寄付したとのことです。
 (再掲) 足掛けは収納されていました。  2005年9月撮影  



   そして2017年8月撮影では



 操縦席左側の足掛け。   













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