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誌上個展

 99式双発軽爆撃機(ハセガワ 1/72)  

by Y大佐




 昨年、私の所属するプラモ同好会のテーマは「軽」だったので、積みプラの中から99式双発軽爆撃機をチョイスして製作を始めました。
99双軽は日本陸軍で2000機以上も使われた中堅の爆撃機ですが、地味な機体のせいかキットには恵まれず、72分の1ではハセガワのキットが唯一のものです。
ハセガワの99双軽は元々、マイナーな日本機をキット化していたマニア社が開発していたものと思われます。
今回作成したキットは限定バージョンとして飛行第8戦隊のマーキングとファインモールド製のイ号1型乙無線誘導弾が入っているお得なキットでした。99双軽はその形態から現場では「おたまじゃくし」とか「金魚」などと呼ばれていたそうですが、尾翼の第8戦隊のマークは「タコハチ」とも呼ばれていたそうです。




キットの方はベテランキットなのですが、翼や胴体のはめ合わせが極めて良く、驚かされました。エンジンやプロペラ周りは、古いキットなので組みにくいところがありましたが、99双軽のユニークなスタイルをうまくとらえていると思います。
塗装はブラウンとダークグリーンの雲形迷彩ですが、色の境目にブルーの線が入っている珍しい迷彩となっています。ブラウンはクレオスのウッドブラウン、ダークグリーンはガンダム・カラーのザク用グリーンを使いました。
雲形迷彩は、組み立て説明書の迷彩塗装図を拡大コピーして、裏に両面テープを貼り、はさみで迷彩パターンを切り抜いて作った簡易式マスキングシートを貼ったうえでエアブラシで仕上げました。ブルーは雲形迷彩の境目に面相筆でブルーを手塗しています。



このキットを作っている最中、本屋で「不死身の特攻兵」という本を見つけました。
9回も特攻に出撃して、生還した99双軽のパイロットの話です。
理不尽な特攻の命令を拒絶して戦果を挙げて帰還することができた理由としては強靭な精神力が有ったことは勿論、技量も高く運も良かったこと、そして99双軽も優秀な機体だったのだと思います。地味に見える99双軽にも壮絶なエピソードが有ったと言えます。




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