Home  > F-86F 自衛隊シリーズ(フジミ 1/72 )<飛行機プラモデル製作<2018年3月号

特集 フジミ

 F-86F 自衛隊シリーズ(フジミ 1/72 初版1986)
・F-86Fセイバー 航空自衛隊
・F-86Fセイバー ブルーインパルス
・RF-86Fセイバー ウッドペッカー

  by 出戻 十三浪  Demodori Tomio




 フジミ特集ということで、F-86Fの自衛隊シリーズをお披露目します。

 80年代半ばまで1/72セイバーのキットと言えば、国産では形も悪く脚庫もないハセガワのキット、舶来ではとても高価な(1900円位した)エレール(6-3翼だから自衛隊機にするには延長が必要)でした。そこにフジミがシャープな筋彫の入った現代的なキットを発売したので、とても歓迎されました。今は亡き「レプリカ」(有名モデラーらが理想の模型誌を作るべく、MGと前後して80年代半ばに創刊)で特集を組みましたし、MAでは増刊を出しました。



もっとも、800円と当時としては割高(フジミの筋彫F-4が千円)に感じバーゲンを待っていたところ、ショッピングモール?に入っていた某模型屋で半額で買えました。ここはMGに広告を出していてレプリカのBNが半額で買えたり、T-72やBMP-1など創世期のドラゴンのキットをセールしたりと良いお店でしたが移転後、行方知れずになってしまいました。

製作

 ・椅子のヘッドレストの支柱が太いので銅線に置き換えた。
・人形はH社のパイロットセットより。飛行服はホントはオレンジ辺りだろう。
・キャノピー基部部品に透明ランナーを埋め込んで整形、ライトや明り取り窓を表現。また、排気口を開けて表現。内部にはプラ板で補強の枠を表現。




・ウェーブのレンズセットを使って照準器に投影レンズを表現。レンズを透明緑で、裏を銀で塗ると良く光って目立つ。
・機首の機銃孔は機銃パネルに1.2㎜の真鍮管を埋め込んで整形。案外面倒な作業で、パネルが嵌る機体側と干渉するので当たる部分を刳り抜いた。また、接着と隙間埋めに使った瞬着と真鍮管とプラの馴染みが意外と悪く、塗装直前に瞬着の剥げが見つかり、ショック。再度盛って削った。




・機首下の着陸灯:胴体パーツに開口し裏側から、0.1㎜アルミ板をベアリングでプレスして作った反射板を接着。 ウェーブのレンズセットから適当な径のパーツを埋めて整形、磨きだす。残念なことに目立たない。



・胴体を合わせるときに、コクピットダクトブロックが干渉するので擦り合わせる。
・インテークリップとダクトが合わないので、リップの接着後、夜な夜な溶きパテを塗って埋め、長期養生の上、棒ヤスリで整形。
・各翼の後縁がナマクラなのでシャープに削った。主翼は接着前に削って貼り合わせたら溶剤に侵されてボコボコになり、パテ埋め整形する羽目に。接着してからの整形すべきか。

・上反角が足りな目なのでテープで吊り上げて胴体と接着。
・ピトー管は真鍮管で自作したが、翼の取り付け部はプラパーツに合わせて穴が大きいのでいったんプラ材で埋めて取付穴を開け直そう。
・機尾の燃料投棄管は真鍮管を潰して翼断面にしたもの。根本は潰さずに丸いままにしておくと、胴体にピンバイスで開けた穴に取り付け易い。
・垂直尾翼基部に尾灯があるのでウェーブの透明リベットセットを使って表現。




・増槽を支える支柱は0.2㎜透明プラ板で置き換えた。
・ブレーキパイプを銅線で表現。
・排気ノズルは、後嵌めが出来るように周囲を削っておく。

塗装

 ・タミヤのプラサフのスプレーを吹き付けた。えらく艶消しなので2000番で水砥ぎした。


・機首の測距レーダー部のマスキングはポンチで抜いたマスキングテープと細切りしたテープを組み合わせてマスク。ちょっと面倒である。


  ”ブルーインパルス”
・全面に白を吹き付け、デカールでマーキング。
 ”自衛隊””RF-86F” 
・アンテナを内蔵する垂直尾翼先端をエアクラフトグレイで塗ってマスク。黒い部分はデカールの細切りで表現
・尾部に銀と混ぜた焼鉄色を吹いてマスク。
・ガンパネルに黒を混ぜた銀を吹いてマスク。
・全体に白+銀+クリアーのアルミ色を吹いた。

マーキング

 ・F-86Fセイバー 航空自衛隊
 付属の第3飛行隊(三沢)にするつもりだったが、シャークティースの増タンの塗分けに自信が持てず、MA増刊の付録デカールより同千歳時代を表現。

胴体の帯は同居した米軍との識別用で”北”海道より”N”の由。アルミナイズドで塗っているが、本当は無塗装銀だそうな。




F-86Fセイバー ブルーインパルス
 デカールの色が薄くて気に入らないので、台紙から切り抜いて塗料を吹いた。

そうしたら、デカールがバリバリ伝説に。でも何とか貼り付けられてよかった。






RF-86Fセイバー ウッドペッカー
 これは特に問題なくそのまま。機銃口のデカールがカッコいい。




  ハチロクのキットを買った時はセイバー愛はなく、「勿体無いし、作り易そうだから」という至って消極的な気持ちで組みましたし、休眠期間も年単位でしたが完成するとこれがどうしてカッコいい。更にボチボチとバーゲンでキットを買い、デカールを集める始末。 肝心の?朝鮮戦争のエース機を作っていないのでお手付きを片付けて来年辺りには手掛けたい。あと、ABセールで買った改造セットを使って豪州のエイボンセイバーを作りたいですね。


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プラモデル模型製作特集2

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