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温故知新シリーズ第35弾

トント（オーロラ 1/10）

by ヒサマロ

　どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは昨年オーロラのローンレンジャーを作りましたのでその相棒のトントを作ってみました。キットの発売は1967年ですが、今回私が作ったのはコミック・シーンズと名付けられ、コミックブックが付属した形で1974年に再発されたものです。

キットナンバーは183となっており、パーツ総数はベースを含めて38点で構成され、ブラウンの成形色になっています。50年前のキットですが、相変わらず素晴らしいモールドに感嘆させられます。

　それでは説明書通りに作っていきましょう。まずは左右に分割された頭部を接着します。ここの合いはまあまあでパテの厄介にはなりませんでした。次に前後分割の上半身と左右分割の腕を接着しますが、ここの合いは悪くかなりの段差と隙間が発生しますのでパテ埋め処理後に金属ヤスリで思いっきり削り倒して整形してあげましょう。

前後に分割された脚部分も段差と隙間が生じますのでここも同じように整形します。これを先ほどの胴体に接着するのですが、右の脚部はパテ処理よりプラ板をかましてあげた方がきれいに仕上がります。

　これで人体の方はほぼ形になりましたので塗装の方にかかります。いつものようにミスターカラーを筆塗りしてゆきます。服と靴は43番のウッドブラウンと39番のダークイエローを適当に混色したもので全体を塗り、皺や縁の部分にダークイエローを多く混色したものでハイライトを入れ、溝にはタミヤのスミ入れブラックを入れておきました。ベルトとピストルホルダーは131番の赤褐色で塗り、ピストル部分を銀と白で塗装後にベルトに接着します。

頭髪は40番ジャーマングレー、皮膚の部分は19番のサンデーブラウンを塗ってみました。顔はこれに白を入れたものと赤を入れたもので変化を持たせました。瞳はダークブラウン、羽飾りは白と赤でデコレーションしました。最後に顔の部分はブラウンでスミ入れしておきます。乾燥したらこの頭部を胴体に接着してトント本人は完成です。

　次はトントの仲間の白頭鷲の製作にかかります。左右分割の胴体に脚部と左右分割の頭部を接着した後に翼と足を接着します。やはり隙間と段差が生じますので、できるだけ素晴らしいモールドを消さないよう注意して整形していきます。

塗装は全体を131番赤褐色で塗った後に頭部と尾羽の部分は白く塗り、嘴と足の部分は黄色で塗ったらそれぞれにブラウンでスミ入れします。翼の先はジャーマングレー、さらに先端は321番黄土色で塗ったら、この色で翼と胴体を軽くドライブラシの要領で擦りつけておきます。

　最後の難物は樹木の組み立てです。幹の部分はそれ程でもないのですが、枝は複雑な形をしている上に変形しているため恐ろしく合いは悪いです。強引に接着した後パテ処理したうえで金属ヤスリでゴシゴシと削り倒します。枝と幹の部分も当然同じように処理をします。出来上がったらベースに接着しますが、ここも隙間だらけですので溶きパテを塗り込んで地面から生えた感じを出しておきます。

塗装は洞の部分を131番赤褐色で塗った後に樹木全体を321番の黄土色で塗り、最後にタミヤのスミ入れブラウンでウォッシングしました。サボテンは16番濃緑色で塗装後に56番明灰緑色を擦りつけました。

　ベースは全体を21番ミドルストーンで塗り、岩や石は13番ニュートラルグレーで塗った後に白を混色したライトグレーでハイライト、ダークイエローで汚しをかけ、最後に全体をブラックでウォッシングして明度を下げておきます。

ガラガラヘビはオレンジにブラウンを混色したもので塗り、黒で背中のダイアモンドの柄を入れておきます。最後にこれらを全部ベースに接着したら艶消しのトップコートを吹き付け、目の部分にクリアーをかければ完成です。

　いや―ホント組み立ては苦労の連続でしたが、出来上がった姿はさすがオーロラの名に恥じない物語性が感じられる一場面が再現されていますね。

最後にローンレンジャーと記念撮影を一枚パシャッ！来年も何かオーロラの作品が出来ればと思っています。ではまた。

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