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飛行機プラモデルの製作

 Breda 27 (AZモデル 1/72)

  by 加藤 寛之




 実機について、こんな飛行機があることは知っているが、それだけ。全然知らない。こういうプラモデルはただ組むだけ&誰も知らないので、むしろ作りやすい。
 全体の形は、戦闘機の単葉化の過程で一瞬だけ出現した形状。単葉だが支柱や張線で補強が必要で、下面で固定脚を支柱に使っている。主翼が丈夫になり引き込み脚になると、張線が不要になると同時に支柱にも使えなくなって、この機体形状はなくなった。




 キットはプラ材で機体の基本を成形、エンジンと脚などがレジン、細かいパーツはエッチング、風防は透明なエンビ板にワクを印刷してあるので切って使う。一見すると「良さそう」だが、超テキトウ。

 まずは、プラパーツをパーツらしくする。ザッと整形し、接着面を整えてスタート。
コックピット周りなどは椅子と床だけにしてしまい、細かい部品は使わない。塗装はあとで上から筆を突っ込んですれば良いとして、胴体左右を接着する。だいたい、合う。垂直尾翼がモッサリしているが、まあイイや。




 カウリングはエンジンを挿入して支える構造でガタを心配したのだが、意外にもピッタリ。これは助かった。それらしく塗装し、管状排気管をエンジン前端に付けて、とりあえず入るところまで押し込んだ。

 主翼は上下2枚成形。厚い主翼を1枚で成形するとヒケるから、これは良い配慮。ただし左右で厚さが違うし後縁はダラっと丸い。後縁はヘロヘロに波打っている。パーツで見ると難アリだが、まあ、上下を接着して整形すれば大丈夫。これを胴体につけるのだけれども、キットに上反角の指定はない。“この時代だからこれくらいかな”でつける。接着面は、自分で削って角度を調整する。水平尾翼は、簡単な調整で使える。



 塗装は、箱の裏に刷ってあるだけで詳細不明。つまり、自分で好きなように塗ればよい。
 最後は張線。エッチングと直径0.3mmと直径0.4mmの線を使い分ける指定。私は、持っていた真鍮線を使うことにする。エッチングは嫌いなので、これも張ることにする。“

0.3mmと0.4mmか・・・、0.1の違いだから、全部0.4mmでイイや”で始める。
 “あれ?ちょっと太いかな・・・”と、途中で気付く。原因は簡単、0.1を甘く見たのだ。よく考えれば直径だって約1.3倍、断面積になると半径×半径×3.14だから1.8倍じゃないか!・・・ああ・・・まあイイや。ついでに、ピトー管も真鍮線を曲げてそれらしく作っておく。




 とりあえず完成すればよい。この時代の飛行機プラモの種類は多くないので、それなりに見栄えがする。
 5月の連休に私が所属するSLBの展示会が、埼玉県所沢市の航空発祥記念館で開催なので、そこに並べばよいのだ。たぶん新作が200機を越えるので、その中の1機の張線が多少太くても、何の影響もない。そんなものなのだ。



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