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誌上個展

サヴォイア・マルケッティS.M.79 スパルビエロ
(エアフィックス1/72)

  by Nobunaga

すごいぞ!鷹のように獲物を襲うイタリア機。八面六臂の大活躍だ。

 1937年に、スペイン内乱に投入されたSM.79は、高速・高性能な上に無類の頑丈さを誇り、5000回以上の出撃回数と11000トン以上の爆撃を行った。また、これと同時にレース機としての開発も行われ好成績をあげた。また長距離飛行用に開発された機体は、ローマとリオデジャネイロ間を一回の給油で平均速度400km/h以上で飛行した。
 第二次世界大戦参戦時には、11個の連隊にSM.79は装備されていた。初期の生産型のSM.79は主に爆撃任務で使用されたが、戦争が続くにつれて本機の性能では爆撃任務が務まらなくなった。
そこで良好な運動性と無類の頑丈さを生かして雷撃任務に使用され、地中海方面で連合国の艦船を相手に活躍した。周辺を海に囲まれたイタリアは航空機による雷撃攻撃には積極的だったため、スペイン内乱後には既に本機は魚雷装備が可能になっていた。この任務では主に地中海方面で連合国の艦船を相手に大きな戦果をあげている。最終生産型であるSM.79bisは、雷撃を主任務にした性能向上型である。(ウイキペディア日本語版より抜粋)




 このキットは最近の製品と比べるのはちょっと酷ではありますが時間をかけて取り組めば楽しめるジョイフルキットですよ。細かなことにこだわるご仁には物足りないかもしれませんが全体のフォルムはまあまあでそれなりの形になります。ただし、キットの設計者は主翼も羽布張りと勘違いしたのか縦に凸モールドがびっしり、主翼は合板製ですのでこれをペーパーでやすり落としてすじ彫りをしましょう。
この作例はスペイン内戦派遣機ですのでキットにはデカールはありません。ナショナリスト軍のバッテンや黒丸は版を作って吹き付けで簡単です。雌鳥が卵を産み落としている部隊マークは手書きです。左向きの雌鳥は良いのですが右向きはカラスか鳩のようになってしまいました。




なるべく手を加えないでと作り始めたけど、キットのままではお楽しみがないなと手を加えたところもあります。胴体の羽布張り再現なんて始めたら地獄行きですね。ここは羽布張りのつもりでそっとしておきましょう。



と言っても上部銃座はガランドウ。見えるところだけ鋼管フレームに見立てたプラロッドで再現しました。



主翼はモールドをヤスリ落とすとツルンとしてしまいます。すじ彫りをして、メリハリを付けます。



主翼下面のフラップには小さいマスバランスを付けました。ここはお楽しみポイントで径2ミリのプラロッドからの削りだしです。
*参考資料:ヴァリアント出版エアフレームエキストラNo.5「THE Spanish Civil WAR」、サムパブリケーション「モデルエアクラフト」2004年ボリューム3、ゲイブンムック「マスターモデラーズvol.12」その他インターネットに依る実機写真、作例等


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