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カープラモデルの製作

 ランボルギーニ・ディアブロ (カバヤ 1/42)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。カバヤの1/42ランボルギーニ・ディアブロです。食玩プラモのご先祖的存在、ビッグワンガムシリーズの1つです。この食玩は「本物のてごたえ」のTVCMで80年代のちびっこたちを狂喜せしめ、スケールモデラー予備軍の育成に大きな功績を残したことで知られています。世代的に今の40代の方はどストライクでしょう。
ビッグワンガムは食玩プラモとしての制約上、一般プラモとは異なるユニークさが特徴で、色プラとシールによる無塗装スナップキット形態もその一つです。これは塗料や接着剤の匂いに配慮したためと言われています。昨今スケールプラモでもスナップ型式が大きな人気を得ていますが、考え方としてはかなり時代を先取りしていたのかもしれません。

図1 完成図



2.キット内容
 パーツ構成です。計3色の軟質プラによる成型です。計28pcsながら基本は抑えられています。ガルウイングドアは固定されメッキパーツも廃止されています。80年代のカウンタックやZのパトカーに比べると少し物足りませんが・・・。その分はめ合い精度は少し改善されたのか、ダボ穴を広げる錐のパーツはありません(図2)。
ビニール系の粘着式シールです(図3)。細かい色はこれでお手軽再現。プレカットされており、寸法精度は良好です。細部塗装を粘着シールで、という考え方は、ビッグワンガムだからこその工夫ですが、スケールプラモでも近年デカールではなく粘着シールが増えてきました。

  図2 パーツ構成
図3 シール   

 インストは一見の価値ありです(図4、図5)。点数券を集めて応募すると抽選で工具セットのプレゼントです。びっしり並んだ③の文字配列は箱の外から中身がわかる仕組みでこれはで有名でしょう。ビックワンガムは子供の味方です。暗に「確実に欲しいのがあればまとめ買いしてね」などといういやったらしい真似は最後までしませんでした。 あるいはアイテム選定に自信が有ったのかもしれません。他には普通のプラモならデカール貼りが大変そうなグループCカー(マツダ787B)までさりげなくラインナップしています。

図4 インスト(表)
図5 インスト(裏)


3.製作
 ではさっそく作ってみましょう。これに未完成病という概念はありません。シャシーとボディにそれぞれ部品を組み付けて上下合体、シールをペタッと貼ればハイ完成です。今回はチマチマとゲート処理してたら40分ほど掛かりました。 普通にニッパーでパチパチやればおよそ30分以内でしょうか。軟質プラは加工も容易で、ゲート処理時のエグレ、白化はありませんでした(図6)。


図6 ボディとシャシー


4.完成 
 完成したディアブロです(図7~図10)。どうみてもランボルギーニのスーパーカーです。欲をいうならホイルくらいは塗装…となりますが今回は素の状態を尊重し、完成とします。フーセンガムも付いてこれで当時価格¥200なら上出来です。 近年の食玩にありがちな「実質大人向け?」といった雰囲気はこれにはありません。このアバウトさが何とも“らしい”と言えるでしょうか。

図7 完成図
図8 完成図
図9 完成図
図10 完成図



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