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カープラモデルの製作

 ミッキー・トンプソン&チャレンジャーⅠ(レベル1/25)

by クラキン

 レベル1/25 ミッキー・トンプソン&チャレンジャーⅠのご紹介です。



【チャレンジャーⅠについて】
 1960年9月にアメリカ人ホットロッドドライバーのミッキー・トンプソンが地上を走るレシプロエンジン4輪車として初めて時速400マイルを突破し、時速406.6マイル(654km/h)の速度記録を出した記録車です。
記録を出したのは数々の速度記録で有名なユタ州のボンネビル・ソルトフラットです。
スーパーチャージャー付V8エンジン4基を搭載し、4輪それぞれを駆動するという4WD方式で、エンジンパワーは4基合計で3200馬力以上です。
車体レイアウトとしては鋼管トラス構造の溶接フレームに取り囲まれるような感じで、前から冷却水タンク→4基のエンジンとミッション&デフ→コックピット(お尻よりペダルの位置の方が高い!)→エアブレーキ用パラシュートの順に並んでいます。
ラジエターは無く、燃料タンクは極少量のものが各エンジンの脇に配置されています。
排気は各エンジンの片側4気筒つづを1本に集合し、サイレンサー無しの直管で車体側面に排気するというレイアウトです。
中央アンダーカウルの4個の穴から覗いているのがそれです。
サスペンションらしきものはありません。


【キットについて】
 アメリカレベルのもので、初販がいつ頃かは判りませんが、ランナーやバリの感じから見て、あまり新しいキットではないと推測します。
速度記録を樹立した1960年の少し後に出たキットではないかという説もあります。
インストの著作権表示は2012年になっています。
現在は殆ど入手できない状態だと思います。
先に書いた内部レイアウトが全て再現されていて、見応えのあるキットです。
ミッキー・トンプソンの1/25塗装済みフィギュアが付いていますが、これの出来がかなり良くて、実物とも結構似ています。




【製作について】

 完全素組みです。
このキットの最大の難関はシャシーフレームと10分割されたボディパーツとの合いが致命的に悪いことです。
フロント、両サイドのアンダーカウル、リアカウル、キャノピーは調整すれば何とか見られる程度にまで収まりますが、脱着式のセンターカウル(エンジン部分のカバー)はどう調整しても合いません。
完成品を作品展などで展示する際には、センターカバーとコックピットキャノピーを外してエンジン、コックピットを見せた状態で展示すると思うので、最終的には諦めました。
コックピットキャノピーの小さな窓用のクリアパーツは付属していないので、透明塩ビ板で作ることも考えましたが、素通しでも全く違和感が無いので、そのままにしています。
メッキ部分はキットのメッキを一旦全部落として、アルクラッド、クレオス、ガイアノーツの各メッキ系塗料で塗り分けました。
排気管の排気口は全く開口していなかったので、リューターで削って開口しました。
塗装はクレオスのスーパーチタンを吹いた上から、クリアブルーで要所に焼けを表現しています。
ボディはネット探した実車の写真を参考に調合しました。
デカールを貼った後、クレオスのスーパークリアを砂吹き→普通吹き→ドバ吹きの順に吹いて、コンパウンドで磨いた後、タミヤのモデリングワックスで仕上げました。
研ぎ出しはしていません。




 それでは完成写真です。
最初の2枚がフルカバード状態です。 






  次の1枚がフロントホイールカバーを外した状態です。




  4枚目センターカウルも外した状態です。




5~6枚目がコックピットキャノピーも外した状態です。





  7枚目がエンジン部分のアップで、


  8~9枚目がコックピットのアップです。
シートベルトはキットのモールドを塗り分けました。 





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