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(Photo) フォッケ・アハゲリスFa330

by  コルディッツ
博物館実機写真

 1936年にハインリッヒ・フォッケは創業者の一人であるのにも関わらず、フォッケウルフ社を追放されます。フォッケは開発途上にあったヘリコプターのパイオニアだったので、ドイツ空軍省は彼にヘリコプター開発のベンチャー企業の設立を勧めました。翌年フォッケはフォッケ・アハゲリス社を設立し、世界初の量産されたヘリコプターFa223を送り出します。その他に開発機ではドイツ海軍のUボートで使用されたFa330が有名です。
 実は先月月号の「垂直離着陸機」特集に備え、Fa330の写真資料を整理していたのですが、途中でFa330は小型ヘリコプターではなく回転翼凧で、故に垂直離着陸機に当たらないと気がついて焦りました…
 少数のUボートの司令塔後方に分解されて搭載されたFa330は、甲板上で組み立てられて、長さ150mのケーブルで潜水艦に繋がれて、高度120mまで上昇し、潜水艦の視野を補うはずでした。しかし海洋の制空権は既に連合国にあり、非力な凧のFa330はあまり活用されることなく、敗戦を迎えます。


フォッケ・アゲリス Fa330 バッハシュテルツェ
 ドイツ博物館(ミュンヘン)にて      2008年12月撮影


 小型ヘリコプターと思い込んたのは、ドイツ博物館で
Fa330と小型ヘリコプターDo32が、並べて吊されて展示
されているのを見て、同類と記憶したからかと。

ドルニエDo32 小型ヘリコプター4号機
 ドイツ博物館(ミュンヘン)にて    2008年12月撮影
 4機製造され、3機は事故等で消失して、4号機のみ生存です。
4号機に飛行歴はありません。



   フォッケ・アゲリス Fa330 バッハシュテルツェ
 技術博物館(ベルリン)にて             2008年2月撮影


ウドバー・ハズィ航空宇宙博物館(バージニア州)にて 2007年4月撮影


王室空軍博物館(コスフォード)にて        2016年4月撮影


3枚の回転翼の付根


簡素な操縦席と計器版。







艦隊航空博物館(ヨービルトン)にて        2016年4月撮影


背面のシートがない説明は見つけられませんでした。






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