Home > (Photo) レベル・ファイター・シリーズよ 永遠に<博物館実機写真<2018年11月号

特集 時空を超えたプラモデル 

(Photo) レベル・ファイター・シリーズよ 永遠に

by  コルディッツ
博物館実機写真

 レベル・ファイター・シリースでプラモデルの道に嵌ったので、博物館徘徊中にレベルキットの実機に出くわすと、涙腺が脆くなっていることもあって、感極まって涙することが多々あります。
 そんなレベル・ファイター・シリーズも、一時はハセガワさんやタミヤさんの追い上げの前に、絶滅危惧種と観念した時もありましたが、今でも流通しているキットもあり、誠に喜ばしい限りです。
 レベル・ファイター・シリーズは全36機種で、うちWWⅡ機に分類されるのは24機種。型式を問わず「バッファロー」のような不時着状態も含めると、WWⅡ機は全機生存です。このうち「隼」を除く23機は拝観を済みでした。

 隼はアメリカに2機、インドネシアに1機展示されていて、拝観は容易だと思います。しかし私は、シアトルの航空博物館展示のレプリカの隼を、本物と勘違いして、以後追跡を中断していたのです! 全く何をしているのやら…
 拝観済みでは、撮影厳禁の「疾風」以外は撮影完了しています。そのうち「ボーイングPT-13」「ボーイングP26」「ホーカーテンペスト」の3機は未公表でしたので、今回は「落穂拾い」として、3機+αを紹介させていただきます。


          ボーイングPT-13  F-AZJR/41
 la Ferte Aiais(パリ郊外)にて          2016年8月撮影
 PT-13はライカミングR-680空冷星形220hp装備。
 当機が未公表なのは、大概の博物館には展示されていて、フライアブルな
機体も多く、改めて紹介する気になれませんでした。


        ボーイングPT-17  F-HIZI/55
 la Ferte Aiais(パリ郊外)にて          2016年8月撮影
PT-17はエンジンをコンチネンタルR-670-5空冷星形220hpに換装しました。


        ボーイングP-26A ピシューター  33-0135/7
 ウドバー・ハズィ航空宇宙博物館(バージニア州)にて 2007年4月撮影
 公表のタイミングを逃していました。 あと自分のスキルを棚に上げると、
レベルのキットが作りづらかったー特に主翼!ーせいかと。




        ホーカーテンペストTT.5 NN778
 王室空軍博物館(ヘンドン、ロンドン郊外)にて   2008年7月撮影
 現在展示されている実機は写真の2機と、未見のインド空軍博物館のⅡ
です。レベルのキットは液冷エンジン搭載機で、展示機も同じですが、標的
曳航機でしたので、がっかりして未公表です。


          ホーカーテンペストⅡ   PR536/OQ-H
 王室空軍博物館(ヘンドン、ロンドン郊外)にて   2013年7月撮影
 空冷エンジンに換装のテンペストⅡは、今は同一会社のマッチボックスから
リリースされていましたが、さすがにレベル・ファイター・シリーズの一員とは 言えませんよね。



         上 レプリカの隼   下 隼の残骸
 航空博物館(シアトル)にて            2009年10月撮影
 占守島から回収された隼の残骸からリバースエンジニアリングによって
製造された4機のレプリカのうちの1機です。


     戦争記念館(キャンベラ)にて 2018年4月撮影


  レベルは72スケールで双発機のキットも出しています。「銀河」や「月光」など 日本機をリリースする前の双発機シリーズでは、以下の機体は未公表です。

     マーチンB-26Bマローダー Flak Bait 41-31773  
 国立航空宇宙博物館(ワシントンDC)にて     2007年4月撮影
 レベル双発機シリーズも忘れられません。特にB-26のボックスアートには
痺れました。展示機は完全な姿に向けてレストア中です。


       マーチンB-26Gマローダー 44-68219  
 航空宇宙博物館(ル・ブルジェ、パリ近郊)にて   2008年2月撮影
 ロレーヌ十字の自由フランス空軍塗装の機体でした。現在はノルマンディの
ユタビーチ博物館に、米軍塗装で貸与されています。
 展示ホールが狭くて、全景を撮影できなかったので、未公表でした。


        ハインケルHe219A-2 290202
 ウドバー・ハズィ航空宇宙博物館(バージニア州)にて 2007年4月撮影
 当時He219のキットは、レベル、フロッグ、リンドバークだけで、どれも?な キットと記憶しています。レベルのキットは胴体が上下分割、主翼はエンジン ナセルを中心に外翼と内翼に分割されていて、作りづらかったかと。
 この機体も完全な姿に向けてレストア中です。Flak BaitとHe219のレストアが 修了したら、ワシントンDC再訪問と思いつつ、10年以上過ぎました‥




ダグラスA20G  43-22200
 国立アメリカ空軍博物館(デイトン)にて      2004年11月撮影
 意外に多くの機体が残っていて、展示もされていますが、私が撮影したのは、 1枚きりでは、公表は考えもしませんでした。



Home >(Photo) レベル・ファイター・シリーズよ 永遠に<博物館実機写真<2018年11月号
Vol.123 2018 November.   www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /  
         editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2

TOTAL PAGE