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特集 複座機

UTI Mig−15 (ホビーボス 1/72)

by Mels57




 UTIのキットは古くは旧チェコスロバキア時代のKPと中国ホビーボス、最近のモデルのチェコのエデュアルドまで手元にありますので、一番作りやすい本キットを仕上げてみました。基本プロポーションは概ね良好でですが、仮組みして形にしてみるとなにかしっくりと来ません。キャノピーが若干大きく、エアインテークがやや小径の様に見えます。




 エアインテークの修正は簡単ですが、キャノピーは本体とピッタリ合う部品精度があり、あまり触りたくない箇所なのですが、接合面全面を削り込んで、高さを若干(0.5mm位)低くしてみました。書くと簡単そうですが非常に面倒な作業でした。面倒ついでにキャノピーのモールドも施して見ました。他に機首インテーク内部(吸入口中央部)と前席計器盤前にバラストを仕込み3点姿勢を作ります。ホビーボスのキットにしてはボデイとコクピットが別部品で普通のプラモの構成です。



コクピットはバスタブ整形品と前後シート2点、計器盤2枚の5部品で構成されています。教官席前の部位など省略もありますが、十分な出来です。
計器盤はモールドが何もないので、あり合わせのデカールを適当に貼ってそれらしく見せます。
主翼は左右一発抜きでいきなり完成形です。(翼上面のヒケと金型キズ跡は修正しましたが)




 塗装はキット指定のイラク空軍籍の機体で仕上げました。(ちなみにエデュアルドも全く同じ指定塗装が入ってます。迷彩パターンに違いがみられます ウィークエンド版 今回はこちらのパターンで塗って見ました。)
指定に近い色なのですが、コントラストが強くなにかオモチャっぽいので、クリアーコート時に少量のグレーを混ぜトーンを調整してやり 更にエナメルブラックできつめのウオッシングを施しサンドイエローを抑えました。
両翼に装備している増槽はクラフト系ボンドで粘着しているだけです。取り外し可能です。
キャノピーのマスクを取ると、内側でシンナー系の溶剤のせいでテッペンあたりに変な曇りがでていたのはご愛嬌という事で。



この機体1980年に在籍していたとなってますが、(更に不明確な情報ですが、湾岸戦争時に焼失したらしいとか)UTIも戦闘機型と共に大量に生産されたので(戦闘機型からの改造機も含め約5300機)
低価格で部品の入手も簡易だったらしいので長生きな固体が多い様です。



参考資料

世界の傑作機 No.97 Mig15/17 文林堂 ISBN-13 978-4893190970

韓国 戦争記念館(朝鮮戦争の記録がメインの戦争関連の博物館)で実機撮影したイメージ
URL 日本語案内 https://www.warmemo.or.kr/LNG/main.do?lan=jp






UTI MiG-15は韓国の戦争記念館で、北朝鮮軍籍の鹵獲された程の実機を見学した事があります。屋内、屋外展示で他にも様々な機体の展示がありました。他にも船舶、AFVなど盛りだくさん且つかなり広大な施設なので、しっかり見るにはまる1日は必要かと。

私が訪問した時、たまたまアカデミー社のプラモデルで製作講習会を展示会場内の一部を使用して開催されており中々興味深いものでした。大人も子供も一緒になって楽しそうにセスナ バードドッグ(天井から吊り下げ展示)の前で(中2階バルコニー)各々のキットを作っていました。



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