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飛行機プラモデルの製作

 スピットファイアMk.ⅩⅥ (マッチボックス 1/72)

  by 加藤 寛之




 キットは胴体内面の刻印によれば1973年の金型製造。製品はレベルがマッチボックスブランドで製造していたときのもので、1992年ころ。製造からでも25年くらい前のことだ。  マッチボックスはお手軽なので好きなのだが、これはちょっと違った。でも、ちゃんとスピットファイアに見えるから、合格範囲にあるともいえる。




 キットは通常翼で通常風防のMk.Ⅸと、切断翼で水滴型風防のMk.ⅩⅥのコンバーチブル。私は水滴風防を選択。それは魅力ではあるけれど、背中は普通の形状が基本だから裏面のミゾから切断して所定のパーツをのせるのは、自分の仕事。そのミゾが、ボカっと深くダルくて、どこで切断するのか分らない。しかたがないので、適当にやる。
予想どおり、ガタガタでとんでもない隙間がでた。風防の位置を確かめてから、プラ屑を詰めたり削りカスごと瞬間接着剤で固めたりして、なんとか背中を整形する。パテはちょっとだけ使っただけなので作業は短時間で終わったが、背部の整形は慣れていないと大人でも困難だろう。風防は頭当てが大きすぎてのらない。頭当てを切削して解決した。




 主翼は先端パーツを選択することで形状を変える。切断翼パーツと合わせてみると、角が丸いので深い溝があるうえに、前後寸法がおかしい。片側はまあOKとして、もう片側は通常翼のパーツを整形して使った。大人なので整形できたが、子どもには難しい。
 胴体と主翼をあわせてみると、ぶつかって入らないのに隙間がひどい。ぶつかるところを切り取り、隙間はプラ屑を詰めて固める。隙間にタップリと瞬間接着剤を流して底を作り、パテを詰めて整形。大人だからなんとかしたが、子供にはムリだ。
 機関砲はランナーとつながる先端が折れていた。これは製造から時間が経過しているためだろう。少しくらい短くても分らないので、そのまま使う。
 その他の細かいパーツは、それなりに整形して使う。
 主脚は、脚カバーを使って固定する方式。これはOKなのだが、位置が決まらない。どうにでもなる。大人なので瞬間接着剤で固めたが、子供なら泣き出すだろう。




 塗装指示はかなり荒っぽい。でも、これまでの知識と「まあ、いいか」をブレンドして解決した。プラモデルは、それでもいいのだ。
 デカールは経年変化なのか、周囲のフィルムがヘロヘロ。でも、印刷ズレや黄色が透けているのは元々に難アリなのだろう。でも、まあいいや。周囲のヘロヘロは、乾いてから地色を塗ってごまかせば気にならない。
 最後に半光沢スプレーをぷ~~~~っと吹いて、塗装の荒れを整える。
 これで完成。わずか半日。完成したので優良キット・・・とは言いにくいが、何日たっても完成しない精密キットよりはいいと思うのだ。だいたいスピットファイアに見えるしね。



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