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 ハコスカGT-R(KPGC10)(アオシマ1/24)

  by KOZY商店

1.はじめに
 こんにちは。KOZY商店です。アオシマの1/24 ハコスカGT-R(KPGC10)になります。非常に人気の有る車で、「愛のスカイライン」のキャッチコピーとは裏腹に歯を食いしばったようなイカツイ顔面が特徴的です。

 さてKPGC10のキットといいますと、古くはマルイ/ニチモ、近代キット(?)だとフジ ミ/タミヤが有名です。しかしこのアオシマ製もなかなかの物です。これは元々は旧イマイの金型で、イマイ社じたいは2002年に解散したもののアオシマに移籍してわずか半年ほどで現行復帰を果たしています。「もったいなくて手が付けられない」マルイ/ニチモとは対照的に、強運に恵まれたキットと言えるのではないでしょうか。

図1 完成図



2.キット内容
 キットです。現行のザ・モデルカーシリーズNo.26。アオシマ版としては2002年にザ・スカイラインシリーズNo.15 として店頭に戻ってきました。プリペイント版やレース仕様など横展開も積極的にされています(図2)。

 パーツ構成です。移籍に伴いモータライズ機構は廃されましたが、パーツ自体はそのままのようです。車高はノーマルとシャコタンが選択可能で、シャコタンの場合は後輪保持パーツの角度を変えることでハの字が可能です。また前輪保持のパーツはピンが短く成形されており、折れにくく頑丈な作りになっています。やや「惜しい」点は、シャシー裏側の彫刻が浅いことで、板シャシー風。この辺りは時代なりといったところです(図3)。

図2 ボックスアート

図3 パーツ構成



 ちなみにアオシマでは、旧イマイ社製品のパーツは、番号の先頭に「I-」をつけることで管理しているようです(?)。スカイライン・ジャパン2ドアなど、自社版と旧イマイ版を併売しているような場合は、これが判別法の一つになると思います(図4赤矢印)。  デカールとエッチングパーツです。エッチングパーツはアオシマ時代に追加されたものです。さらに近年は新規デカールやアルミナンバープレートが奢られ、スケールキットとしてグレードアップされています。なお今回はこれらは使用しませんでした(図5)。

図4 パーツ番号

図5 デカール


3.製作
 では製作に掛かりましょう。ボディは何色にしようかな、明るい色が良いなと、子供時代の記憶(トミカ)を頼りに、ポップなすみれ色をチョイス。そのためだけにガイアカラーを方々探し回りました。しかし後で調べてみたらトミカNo20-1はKGC10型であることが判明・・・しかしまあ「それはそれ」。エイヤーで塗ってしまいます。仕上げはスーパークリアーⅢのドバ吹きで、窓枠塗装は省きました。最後にタミヤのワックスで磨いてお終いです(図6)。  その他のパーツも塗ってしまいます。インストの指示には従わず、ヘリテージ・トミカ風にコクピットはC156スーパーホワイト、シャシーはC8シルバー、グリルはメッキシルバー、あとは灯火類をちょこちょこっと塗りました。(図7)。塗り終わったらGクリアーでアセンブリすれば完成です。なおフェンダーミラーは省略しました。

図6 ボディ

図7 塗り終えた各パーツ


4.完成 
 完成したKPGCです(図8~図11)。うーん、全体的に薄いというか、もう少し紫を濃い目、あるいは黄橙色などの方が模型としては華やかだったかもしれません。でもノープロブレム、なんたって現行キットです。「あちゃー、ドジこいた。これ絶版キットなのに…。」的な心配は今のところは無いでしょう。
組み立ての方については、後輪がどうやら幅広気味でバーフェンと干渉するようです。ここはシャフトを3㎜ほど切り詰め、少し奥に引っ込めることで対処しました。


図8完成図


図9 完成図


図10 完成図


図11 完成図



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