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特集 早期警戒機と偵察機

ブリティッシュファントムFGR markⅡ (ハセガワ 1/48)

  by 小川登至也



 いやあ、このブリティッシュファントムの塗色、ハセガワのインストにはバーリーグレーと表記があり、また、英語圏の人にはヘンプ(麻)色として知られている迷彩、これがこんなに難しい色とは思いませんでした。この色はイギリス空軍の1980年代後半から2000年くらいまでの本土防空迷彩として、このブリティッシュファントム、そしてトーネードF型にも塗られていましたが、「きっと薄いグレーにチョビッと薄いベージュと、さらにカーキ系を数滴たらせば出来るだろう」と考えていたんですが、ちょっと色合い、ちがいましたかね?迷彩を構成しているノーマルグレーと相まって、ちょっと濃過ぎましたでしょうか?でも、カメラのセッティングしだいでは、いかにもヘンプ!って感じに見えるときがあるんです。 



 今回製作しましたのは、ハセガワ1/48ブリティッシュファントムFGR markⅡです。「偵察機特集」と聞いて思い浮かぶ機種といえば、二次大戦機だと我らがモスキートや、ドイツ軍のMe410、日本陸軍の100式司偵、戦後では、古くはRA-5ヴィジランティやらEA-6プラウラー、E-2ホークアイ、E-3セントリーなどより取り見取りなはずですが、ブリティッシュファントムを選んだのは、小生がイギリス機ファンだからということと、ちょっと異端の機種を選んでみたいということです。それにしても、アメリカ海軍/海兵隊、航空自衛隊は胴体内に設備一式を内蔵した偵察専用型ファントムを運用していましたが、 昔から偵察機の運用には長けているイギリス空軍が、ポッドで運用していたというのは、大丈夫だったんでしょうか? まあ、それを言ってしまえばF-14Dも、 TARPSつければ偵察機ですけど。



 ハセガワのファントムシリーズは、飛行機模型ファンなら一度は組み立てたことがおありかと思います。で、気をつけるポイントとしてよく知られているのが胴体と主翼との隙間ですね。まあ低翼機ならどのキットでもたいていポイントですが。
今回、小生は胴体の下の板状のパーツを縁を残して切り取り、それを、胴体を普通に接着した後、胴体の幅よりちょっと長めに切り出し、トラックのリーフスプリングみたいに横向きに胴体内部に組み込みました。こうすることで常に押しのテンションがかかるだろうと思ったんです。けっこうお手軽な方法でもまあ効果はあったようで、我ながらほっとしています。



  ハセガワのファントムはもうベテランキットですが、やっぱり繊細なたたずまいはさすがジェット機のハセガワ!現在巷に精巧で素晴らしいファントムのキットが色々出ていますが、組み上がったときの雰囲気はそれらに決して引けをとらないと思います。
今回、キットをストレートに組んだだけですが、やはりハセガワのファントムキットは実機の雰囲気をつかんでいるとしみじみ思います。日本は、航空祭などでファントムを目にする機会の多い国なので、その分、ファントムキットへのチェックの目は厳しいと思いますが、そのチェックに長年応えてきたキットですから、そりゃ文句つけようがないですよね。



 最後に、いつも楽しく拝見している、このWebmodelers、編集長以下編集各位のご努力、お察し申し上げます。大変だと思いますが、でも小生も皆さんの作例を拝見するのが毎号楽しみです。ぜひがんばっていただきたくこれからもよろしくお願い申し上げます。 


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