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　　UV透明レジンで着陸灯と翼端灯を作る

by 田口博通 Hiromichi Taguchi

　モデルアート飛行機スペシャルNo.25（陸軍・帝都防空戦特集）の中で、72鍾馗、疾風など４機を作らせていただいておりますが、　その記事の中でUV透明レジンを使った着陸灯と翼端灯の自作を紹介しています。

　その具体的な方法について　何人かの方から質問をお受けしていますので、
　材料と道具、具体的な工作方法についてご紹介します。

UV透明レジンとUVLEDライトにはどんなものを使うか

　ＵＶ透明レジンは　100均店（セリアなど）で　ネールもしくはアクセサリー用の棚で見つかります。
必ず「UV-LEDライト対応」と表示されたものを購入してください。
１本　4グラム入りで１００円ですが、使う量がごく少量なので、1本買えば20機くらいは作れるでしょう。

ＵＶＬＥＤライトはさすがに100均店では売っていません。
　下は、アマゾンで980円（送料込）で購入したＵＶＬＥＤライトです。アマゾンで「ジェルネイル用UVライトペン型LEDライトミニサイズ携帯用ハンディライト」で検索してみてください。
LED12個が使われているので、UV光が強く、UVレジンが５秒くらいで固まります。

UV透明レジン

UV LEDライト

着陸灯の工作方法

　1/72鍾馗を例に説明します。

まず、着陸灯の箇所をカッターナイフで切り取ります。
次にライト球に見立てて、洋白線の端面を磨き、埋め込みます。1/72だと1mm径くらいが適当でしょう。
プラの部分はMrカラー銀色で塗って良く乾かしておきます。
　

着陸灯を切り欠き、ランプ球代わりの金属線を埋め込む

（１）　そこに前述のUV透明レジンを極少量、爪楊枝の先などで盛ります。
（２）　ＵＶ-ＬＥＤライトをスイッチオン、１０秒くらい照射して下さい。
この時に危ないので　くれぐれも眼にUV光が入らないように注意してください。
（３）そうすると、UV透明レジンがカチカチに硬化します。
（４）　また、その上にUV透明レジンをごく少量盛り、UV-LEDライトで硬化させます。

これを繰り返して、ライトカバーよりも少しふっくらとするように盛ります。

UVレジンを盛る

　耐水ペーパーの400番、800番、1200番、2000番と細かくしながら、丁寧に削って行きます。前縁と面一になれば、乾いた布で丁寧に磨きます。
満足出来る透明度まで磨けたら、ラッカー系のクリア（MrカラーNo.46）を面相筆で塗り、乾燥させると完成です。
　UVレジンは硬化後も表面がベトベトしてくるので、「必ずラッカー系のクリアを塗って保護しておく」ことがポイントです。

　下が完成写真、UVレジンは透明度が高いので、まるでガラスのように見せることができると思います。

耐水ペーパーで丁寧に削って完成

完成写真

翼端灯の工作方法

　翼端灯も同様の工作です。
下はハセガワ1/72 キ４６改の主翼ですが、
カッターナイフで翼端灯の部分を切り欠き、少しずつUVレジンを盛ってはUVLEDライトを照射して固めます。
これを繰り返して、少し厚めに盛り付け、その後、ヤスリで削り、所定の形状にします。
そして、最後に　ラッカー系のMrカラーNo.46クリアを面相筆で塗り、乾燥させると完成です。

　実機のライトカバーの中にレッドやグリーン色の電燈が見える場合は、金属線に赤、緑などを塗ったものを仕込むと良いでしょう。
　実機のライトカバーがレッドなどに色付けされている場合は、Mrカラーのクリアレッド、クリアブルーなどを面相筆で塗ってやります。
　

少しづつ、UVレジンを盛っては硬化を繰り返し、少し厚めに盛りつける。

やすりで削り、形ができたら、磨きます。

完成した翼端灯

　UV透明レジンですが、翼端灯の他、胴体の小窓などの自作にも使えます。
上写真のキ46の胴体小窓もUVレジンで自作しています。窓の片側をセロテープで塞いでおき、ＵＶレジンを盛ります。硬化させた後で、セロテープを取り去ります。

弱い脚部の補強などにもアイデアしだいで使えますので、ぜひ　お試しください。

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