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特集 プラモデル温故知新

  アポロ11号司令船 コロンビア号(モノグラム1/32)

by クラキン



 今年は1969年7月にアポロ11号が初めて有人月面着陸を成功させてから50周年になります。
日本時間で1969年7月16日22:32打ち上げ、同7月21日5:17月着陸、同7月25日1:50ハワイ南西海域に着水。
私は13歳の中学2年生でした。
テレビ中継に釘付けになってみていた記憶があり、ヒューストンとアポロとの交信の合間に入る「ピー」という音(日本語で言えば「どうぞ」)を今でも鮮明に憶えています。



 昨年の11月号でアポロ11号着陸船イーグルを掲載して頂きましたが、これに続いて同じくアポロ11号の司令船コロンビアです。
キットはモノグラム1/32のスケルトン版です。



 正確に言いますと、3名の飛行士が搭乗する「司令船」(コマンドモジュール)と司令船に酸素や電力を供給すると同時に地球と月の間の飛行の燃料とロケットでもある「支援船」(サービスモジュール)の合体です。
円錐形に見える部分が司令船で、大きな円筒にロケット噴射口がついているのが支援船です。
細かいことは別として、大雑把な表現をすると、サターンⅤ型ロケットを切り離してから、地球大気圏に再突入するまでの間、この合体セットで地球~月間の飛行と月周回軌道上の飛行を行った訳です。
つまり、この狭い円錐形の司令船に9日間もの間、男3人が暮らした訳です!
宇宙飛行士の体力、気力って、想像を超えていますね。



【キット】
 元々はモノグラムの古いキットですが、製作したのはレベルモノグラムになってから再販されたものです。
司令船、支援船、展示スタンドがセットになったもので、完成時の全長は約35cm程になります。 
司令船と支援船は完成後も脱着できるようになっています。
また支援船のメインロケットの大きな噴射口は可動式で、微妙に向きを変えることができます。



司令船と支援船の一部がクリアパーツになっていて、完成後も内部構造が見られるスケルトンキットで、飛行士3名のフィギュアも付いています。 内部構造の再現度は昔のキットなので、今の水準からみればアッサリしていて、パーツ数も全部で128個なので、それ程大変なキットではありません。
モールドは凸モールドで、パーツの合いは良好です。



【製作】
 先述の通り、内部構造は更にディテールアップしたくなりますが、以下の理由で止めて、素組みしました。
・古のキットの「素」を尊重したかった。
・5月の静岡に間に合わせたかった。
・凝り始めると50周年の今年中に完成しなくなることを恐れた。



司令船内部だけはキットのままだと完成後は暗くて何も判らなくなってしまうので、LEDで電飾しました。



そのための電源を仕込む展示台を自作しましたが、先に完成済の着陸船と一緒に展示することを想定して、高さのある展示台にしました。(最後の写真でその理由をお判りいただけると思います。)



司令船内部の計器盤はかなり「おもちゃっぽい」デカールだけの表現ですが、完成後は薄暗い中なのであまり不満は感じません。



電飾の数と明るさは1969年という時代を考慮し、また「アポロ13」や「ファーストマン」の映画も参考にしてあまり明るくせず、ほんのりと薄暗い感じにしました。



電飾の電源は展示台から支援船を通って、コネクターを介して司令船に共有されていますので、司令船と支援船の脱着機能はキットのまま温存されています。
支援船とスタンドの間も電源コネクターとネオジム磁石で脱着式にしてあるので、運搬時は分割できます。



最後の展示写真は昨年完成した着陸船イーグル(レベル1/48)と回収ヘリNO.66シーキング(ハセガワ1/48)と一緒に展示会に出品した時のものです。




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Vol.131  2019 July.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
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