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ハインケルHE162サラマンダー (レベル 1/32)

by 愛知県在住 作者 清水 栄治



キットについて
 レベル社(2004年製)の1/32で現在では入手困難なキットです。このサイズではレベル社しかなく貴重なキットとなっています。当時このキットが発売された時、購入にためらいがありましたドイツ機で全く名前も知らない飛行機で本当に飛んだ?しかしスタイルは抜群に良かったことは記憶にありました。
昨年友人に誘われてある中古を扱う模型店に訪ねたところこのキットに巡り合えました。価格が2500円(税込み)ですぐに飛びつきました。箱を開けると少ないパーツでまとめてありキャノピーの透明度は良好、デカールも異常なし、パネルラインは凹仕上げで多少のリベットが施してありました。幸い参考図書として”エアロディテール”がストックしてあり製作には申し分のない状態でした。



製作について

 先月号でハインケルのウーフーを作りましたがなぜか今度もハインケルとなりました。これは偶然ですがこのハインケル社には人を虜にするスタイル特性と言うか機能美というか何かがあります。実機ではスピードを向上するために沈頭鋲の上にパテを塗りつるつるにしてから機体塗装をしているようです。しかしこれはあまりにも変化がなく私好みではありません。ここは資料を基にパネルラインのスジボリとリベット打ちを追加しました。



他に補助翼、水平尾翼の切り離しと可動、エンジンの追加工作、先端コーンの切り離しなど行いました。又テールヘビーになるため釣り用の錘をシートの後ろに入れました。コクピットは少ない部品でうまく表現されています。シートが射出型で非常に進んだ技術で、作りながら関心をしてしまいました。又ノーズコーン内には前輪の格納装置が入っておりこの技術も関心するところでありました。キットでは切り離しの選択がありましたがこれは迷わず切り離し内部も想定で追加工作しました。



塗装について
 塗装は指定色がレベルカラーのようなエレールのような理解に苦しむ解説でした。ここはドイツ機カラーとか国際色FSOOとか配慮がほしいところです。結局参考書に従いクレオスのスタンダードなドイツ機カラーを選択しました。 塗装の手順ですが①基本塗装②パネルライン上の筋塗装③本塗装+グラデーション塗装④墨入れ⑤透明艶有クリアー塗装⑥デカール貼り後の透明クリアー塗装⑦透明艶消しクリアー(90%)となります。キャノピーは機体に接着後マスキングゾルで覆ったのちに機体と一体で吹き付けを行いました。



全体をとおして
 出来上がってみると、やはりスジボリとリベット打ちは飛行機に命を吹き込むような印象を受けます。これは私のこだわりからくるもので現代のジェット機のような洗練された美しさとは違う美しさがあります。 錘も効果を発揮して自立しています。自分の予想通りに仕上がることは大変喜ばしいことで更なる制作に意欲が増してきます。






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