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特集 民間機

  デカール自作で作る
カワサキ ヒューズ H-500(タミヤ 1/48)

by口博通 Hiromichi Taguchi



 民間機特集に合わせて、タミヤの1/48ヘリシリーズの川崎 ヒューズH-500 ヘリコプターを作りました。長年 我が家の押入れで眠っていたキットです。人知れずこのまま御永眠しそうだったので、奇跡の復活です。
卵型の可愛いヘリですが、現在はカタログ落ちしているようで、店頭では見かけません。
箱絵はwebmodelers2012年2月号のnoboru氏の記事で紹介されています。


製作

 コクピットはシートが4席と計器コンソール、隔壁からなる簡単なものですが、丁寧に塗り分けをすれば魅力的なコクピットになります。シートベルトはシートに彫刻されているので、そのまま塗り分けてみました。
機体内部は 黄土色に塗り、消火器などの子部品を接着します。その後、左右の窓ガラスを接着しておきます。


 コクピットを胴体内部に組み込み、胴体左右を流し込み接着剤で接着します。


接着剤が乾燥後、胴体左右の接着跡を丁寧に消し、ガラス部をマスキングテープなどで保護します。
その後、ホワイトで全面を塗装します。

  発売と同時に購入してそのまま押入れ在庫となっていたのでデカールを心配したのですが、残念ながら下の写真のように透明フィルム部が黄変しており、使えそうにありませんでした。
という訳で、デカールを自作することにしました。

デカールの自作

 最近は 家庭用インクジェットプリンターで印刷できる自作デカール専用用紙が売られています。HIQPARTSというメーカーから透明ベースとホワイトベースの2種が販売されています。
今回は 透明ベース(製品名 INKJ-T04CL-05 880)を使いました。A4サイズが5枚入って950円で、アマゾン通販で購入しました。興味のある方は探してみて下さい。


 自作の方法ですが、
(1) まず、キット付属のデカールをスキャナーでパソコンに取り込みます。印刷は原寸で行うため、元のデカールには定規で目盛をどこかに書き込んでおきます。
 参考までに筆者はキャノンのLIDE220という最も安価なA4スキャナーを使っていますが、それで充分です。(昨今の1/32プラモデル 1個分を我慢すればお釣りがきます。)

スキャナーでデカールの画像をパソコンに取り込む。
(定規で目盛を右下に書き込んである)


(2) 次に画像加工ソフトで加工します。
画像加工ソフトはフォトショップのような高級高価なソフトでなくとも、パソコンに同梱されている「お絵かきソフト」でも充分です。
(筆者は 「paint.net」というフリーのレタッチソフトを長年使っています。窓の杜のpaint.netからwindows版がダウンロードできます。)
画像上のホワイトはプリンターでは透明となりますので、デカール余白部を「ペイントカン」ツールでホワイトに塗ります。「ペイントカン」ツールの塗りつぶしは、許容範囲設定を50%程度から上下に前後させて調整すると、マーキング周囲の黄ばみの塗りつぶし具合が変わります。
同時に黄ばんだマーキングの各色も「ペイントカン」ツールで好みの色合いに修正しておきます。
こうしてうまく画像修正ができたら、修正画像をJPGフォーマットでパソコンに保存します。

画像加工ソフトで余白を綺麗に加工する

(3) 次に印刷ですが、ドローソフトを使います。パソコンにドローソフト(例 マイクロソフトパワーポイントなど)が付属していればそれを使うのが簡単です。

筆者は 「inkscape」というフリーの編集ドローソフトを使っています。窓の杜のinkscapeからwindows版がダウンロードできます。)
先ほど作った画像を ドローソフトに取り込みます。取り込んだ画像を拡大縮小して 編集画面の縦横グリッドに作製デカールの目盛を原寸で合わせます。
そして、ドローソフトからインクジェットプリンターでデカール用紙に印刷します。これで、デカール用紙に原寸で印刷ができました。

デカール用紙に原寸で印刷する。

(下のK202 は タミヤH500用ではなく、 デカール用紙を有効活用するために
他機(エアフィックス フェアリーファイアフライ)を同時に印刷しました。)


(4) 水に溶けるインクジェットですから、印刷後、「クリアーコーティング」が必ず必要です。
デカール用紙の注意事項を良く読んで、2日くらいインクをしっかり乾燥させた後に 模型用ラッカークリアー「GSIクレオス「スーパークリア」、ガイアカラー「EXクリア」)などをエアブラシで注意深く吹き付けます。
筆者の経験では、面積が小さければ、マイクロの「スーパーフィルム」を綺麗な筆で塗ったのでも大丈夫でした。

完成した自作デカールは 切り抜いて、水につければ、普通のキットデカールと同じように使用できます。



 古いキットでも デカールが再生できるだけで、気軽に完成できるようになります。
悩んでいるよりも まずは、トライ。皆様もぜひ一度試してみて下さい。



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