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(Photo) 白☆から蛇の目に F-104
by コルディッツ
博物館実機写真
ロッキードF-104は、子供の頃からF-86と同じく身近な機体だったので、長じて米空軍はF-104を軽視していたのを知った時はショックでした。とは言え、イェーガー操縦のNF-104Aの飛翔と失墜、脱出(1963年)やUSSエンタープライズの迎撃(1969年)等、米空軍史にはっきりと足跡を残したのが救いです。
米本国では不遇でしたが、マッハ2級の戦闘機/戦闘闘爆撃機として、西側陣営で重用されました。
そのため西欧の航空学物館を巡礼していると、「蛇の目」のF-104を見かける事が多く、楽しみの一つでもあります。
カナディア CF-104 R-896
デンマーク技術博物館(ヘルシンガー)にて 2008年12月撮影
デンマーク空軍はカナディア社製F-104Gを25機、カナディア社
が変更を加えたCF-104を15機、複座練習機型を11機運用しました。
緑一色(本当はカーキグリーン?)なんて強そうです。
カナディア製F-104G デンマーク空軍 R-855
ポーランド空軍博物館(クラコウ)にて 2011年5月撮影
同博物館はヨーロッパ諸国の軍用機コレクションを狙っている
感じです。島国根性はないようで、羨ましいです。
F-104G FX-12
軍事博物館(ブリュッセル)にて 2009年12月撮影
ベルギー空軍はF-104Gを101機、TF-104Gを12機運用しました。
細長い機体の撮影は苦手で、ベルギー国籍マークを撮影できず、済みませんでした。
F-104G C.8-15 /104-15 2004年10月撮影
スペイン空軍博物館(クワトロ・ビエントス、マドリッド郊外)
スペイン空軍はカナディア製F-104Gを18機、TF-104Gを3機運用。
Fiat F-104G MM6501/3-11
イタリア軍事史航空博物館(Vigna di Valle)にて 2017年12月撮影
イタリアのフィアット社は104機のF-104Gをライセンス生産して、
イタリア空軍に納入しました。
F-104G 6695
戦争博物館(アテネ)にて 2006年12月撮影
ギリシア空軍はF-104G 45機とTF-104G 6機でスタートし、トルコとの対立から、中古のF-104Gをスペイン、西独、オランダから合計59機導入しています。
F-104S 75-6895
ラフミ・コチ博物館(イスタンブール)にて 2019年3月撮影
トルコ空軍はカナディア製F-104Gを48機導入からスタートし、
ギリシアとの対立から禁輸措置を受けたため、1974年にイタリア
からF-104Sを40機導入した上、中古のF-104Gをスペイン、西独、
ベルギー、オランダ、ノルウェー、カナダから合計230機購入しま
した。S型はイタリア空軍向け迎撃戦闘機で、レーダーとエンジン
を強化しています。
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