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特集 蛇の目

フランス海軍 哨戒ヘリコプター
SA 321G シュペルフレロン(エレール1/35)
SA 321G Super Frelon   (Heller 1/35)

  by nananiya72

 陸軍、海軍、民間向けの3発ヘリコプターですが、主には仏陸海軍がユーザーでした。
海軍では哨戒に、陸軍では輸送に使用されており、このキットが1/35という陸モノのスケールなのもそんなところからきているのでしょうか・・・・  実際そんな情景模型もネット上で見ることができます。

これは、フランス海軍の哨戒ヘリコプター 西ヨーロッパ産としては、過去最大の機体です。



対潜装備として大きなレドームを持ち、魚雷4発、対艦装備としてエクゾセミサイル2基を搭載できるとされておりますが、海軍はヘリコプター用にエクゾセを採用していないという情報もありますので、どちらが本当やら・・・・テスト時らしい画像と、エクゾセを装備した状態に改造されたこのエレール1/35キットの作例もよく出てきます。





これほど大きなヘリコプターキットですので、エレールの柔らかいプラ素材では、あっちこちが勝手気ままに変形しており、さらに室内が別モジュールのナカゴとなっていて、それを胴体パーツで左右から挟むという構造なのですが、室内モジュールの水平垂直がうまくとれておらず、胴体にうまく挟まらないトラブル・・・・力任せに捻ったりすると「バキッツ」となにかがはじけたりしましたが、外形優先、室内はあればOK、カーゴドアは閉ということで、深くは追求しないことに・・・・・



胴体の変形は背中のエンジン室あたりに問題が集中していて、変形した部分に蒸気をあてながら、大ペンチで小さい間隔でグイグイと曲げて補正しています。
メッシュで覆った開口部分は透明パーツで塞ぐようになっているのですが、これがまた実感を損なうもので、作例では使い古しのメッシュヤスリのメッシュをきって貼り付けています。
流し込み接着剤でうまくつきます。



吸気口排気口はそれぞれの位置に収めるのは大変で、特に後部エンジンの吸気口は後方で上向きに丸く大きく開口しており、インテークダクトを丸くきれいに整形するのが大仕事でした。。。。



ローターハブは写真をみながら、鉛線で細かく配線しました、実機はもう少しあるようですが、ここら辺が実力の限度でした。模型的には、よく見なければ見逃すような部分ですが、ここに、なにかがあるかないかでは、大きく違うと思っています。



このエレールの1/35といい、マッハ2?の1/72といい難物キットですので、中華キットででも1/48があったら欲しいところです。









中華人民共和国では当初本機を14機を輸入し、1976年から20年ほどかけて丸パクリしたZ-8という、そっくりというか、そのものとしか思えないヘリコプターを作り上げて運用しています。
20年もあれば、オリジナルの大型ヘリコプターが作れそうなもんですが・・・・・
そういえば、ブラックホークもマングスタも丸パクリされていますね。。。ムズカシイのかな?  

Z-8は最近やっとオリジナルの性能に追いついたとか噂されていますが、ライセンス関係はどうなっておるのでしょうか・・・・・他人事ながら、気になります。
フランスもフランスで中国がパクリきれなかった搭載機器などを売っていますので、案外フランスらしいフランス的対中国ビジネスをしているのでしょうね。

そういうZ-8ヘリコプターなので、中華製プラモデルがあるかと調べるとなんと1/700というのがありましたが・・・・・ ホントにキットに恵まれていないシュペル・フレロンでありました。


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