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 フォッケウルフTa183 フッケンバイン (PMモデル1/72)

  by MERSU57




 簡素なキットです。キャノピー除くランナー1枠のみで完結しています。



 実機が未完成で、ディティールも不明なものなので、仕方がないのですが今回は想像した形と仕様で作ってみました。メインの対爆撃機要撃形(実機は地上攻撃仕様も計画)にする為、ラインメタル−ボルジグ30mm機関砲4問と空対空有線式誘導ミサイル、ルールシュタールを2基のフル装備状態にして見ました。 以前に作成しましたドラゴンのMe1101のキットについていたモノを流用。(これが又、本体以上に作りにくいヤツで・・・)全体の仕上げは他の大戦末期のレシプロ戦闘機同様に、簡略迷彩(簡易迷彩塗装)風に塗って見ます。



 主脚周りは簡単過ぎるので収納庫を開口し、タービンエンジンを内蔵してそれらしくして見ます。タービンは旧ドラゴン、現在のサイバーホビーのHe162のものを(1/48ですがやや小さく本キットにフィットします全長のみ現物合わせで若干カットしました)使いました。
主脚周りも少しデコレーションしてやります。コクピット周りではキャノピーフロント部をエアフィックスのFw190(旧版)の余剰部品を移植。



後部はキットのキャノピーを分割し、内外ともに金型の傷跡があるので、磨き上げ形状合わせします。この辺の造形解釈は全くの想像でコクピット内部も簡略形ながら最低限の臓物を自作、それらしく処理しました。
主翼下面の点検ハッチ等も筋掘り。(計画では主翼は左右対称じゃなかったの?との質問は無しです^_^ )このレイアウトはオスプレー社のXplanesに掲載されているフォッケ社図面や掲載イラストを参考にしました。



塗装は基本全て筆塗り。ベースに全面水彩ジャーマングレーを塗り乾燥後、シルバーで本塗装。一部パネルを書き込み。機体翼上面のみライトグリーン(今回この部位のみラッカーエアブラシ 水彩手塗りではこの色味が出せなかったのです トホホ)で部分迷彩し、前縁部はやれた感じを筆で書き込んで見ました。無塗装部も金属の表面処理の跡を表現。
JG1風に機首下面に赤帯をアクセントに描いてみました。ルールシュタールはやや黒っぽいトーンに仕上げました。今は亡きPMモデルに敬意を表して添付のデカールを貼付。適当な機番をつけてフィニッシュ。未完成な雰囲気(量産試作のVシリーズが実戦評価になったらこんな感じ?)を出してみました。



 実際にはモックアップすら部分組み立てまでで、全く完成しないまま敗戦となり、日の目を観ずに終わるのですが、片や競合のひとつだったメッサーの1101は不採用にも関わらず、 ほぼ原型が完成状態だった(ヒルトエンジンのモックも装備)ところが戦争という非常事態時でも何やら政治力めいたものを感じます。



参考資料
Osprey publishing
Xplanes Luftwaffe emergency fighters ISBN 978-1-4728-1994-9
ドイツ緊急戦闘機の冊子。アラド、ユンカース、フォッケウルフ、ハインケル、メッサー
シュミットの計画機の概要を解説。


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