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(Photo)国共内戦のP51D Mk.Ⅰb

by  コルディッツ
博物館実機写真

 台湾の総統選挙も終わり、再び台湾海峡波高しの時代が到来した感があります。しかし日本のメディアの報道内容は、どこまで信じて良いのやら、いい加減な憶測や思い込みが多いように思います。
 さて、第二次世界大戦が終了すると、中国本土では国民党政権と共産党との内戦が再開しました。結果はご承知のように、アメリカに愛想を尽かされた国民党政権は台北に遷都、北京に新中国が成立となります。この国共内戦期(一説では1946年~1950年)の両軍の装備の多くは、旧日本軍からの接収品や、アメリカ軍からの供与品で、興味深いモノがあります。
そこで今回は1940年生まれで、今年生誕80周年を迎えたノースアメリカンP51ムスタングが、台湾でも中国でも展示されているので、ご紹介させていただきます。なお 本稿は日本語表記しか出来ませんが、博物館で掲示されているP51の説明は、繁体字(台湾)も簡体字(中国)も、美国(アメリカ)の北美航空公司(ノースアメリカン・アビエーション)設計製造の「野馬」戦闘機との表示でした。
※本稿は博物館の掲示を参考に作成しました。


 美国北美航空公司 設計製造 P-51D型 野馬戦闘機   053
 中華民国空軍軍史館(岡山、高雄郊外)にて  2018年12月撮影




中華民国空軍にP-51Dが従事していたのは1945年から
1954年で、第二次世界大戦後半から「共産党革命」の時代
まで活躍したと博物館の掲示にありました。


キャノピーにはスモークが入り、赤色が多く使われて
いるように見えます。また隣の(たぶんレプリカの)P40
の主翼の国籍マークより小さくなっているかと。






美国造P-51D"野馬"戦闘機   03
 中国人民革命軍事博物館(北京)にて     2019年5月撮影


 中国共産党軍は、中華民国空軍からの投降や遺棄された
P51を、練習機として東北民主連軍航空学校で使いました。
 展示機は1949年10月1日の中華人民共和国成立時に、
天安門上空のパレードに参加した機体のようです。
 この展示機の注目はキャノピーではないでしょうか。


右側にヒビでも入り、補修したのでしょうか? 
 博物館では特に説明はしていない様子でした。









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