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>ダッソーミラージュ3C (エアフィックス 1/72)> 特集 積みプラを作ろう> 2020年4月号
ダッソーミラージュ3C (エアフィックス 1/72)
by
田
口博通 Hiromichi Taguchi
いつから積みプラになっていたか定かでないエアフィックス1/72ミラージュ3Cがやっと完成しました。途中での挫折を繰り返したので、ふーっと一息ついております。
リリースは1960年代の古い古いキットです。今でももうちょっとまともなミラージュ3Cの72キットはどのメーカーからも発売されておらず、実機の人気がよっぽど無いのか、七不思議ではあります。
ずいぶん前ですが、おそらく1970年前後のこと、このエアフィックス ミラージュの完成品を郷里 四国高松の展示会で見たことがあります。
初めてミラージュというフランスの戦闘機にお目にかかったので、スタイルがどうだったかは定かではありませんが、丁寧に工作されていて、吹き付けの素晴らしい銀塗装だった記憶が残っています。
キット箱絵 ミサイルを発射した瞬間を描いており、かっこいいです。
部品ランナーからお判りのように、部品点数が少ないのは良いのですが、もちろん現代のモールドではありません。
部品の形状も今一つラフですし、胴体と主翼ののごつっとした凸パネルラインも特徴です。
組み立て
ショックコーンを整形して胴体に取り付けてから、胴体左右を接着します。胴体左右はほぼ合いますが、段差は普通にできます。主翼上面はヒケも目立ち、胴体との接着部に隙間もできるので、盛大にパテで埋めて、削りました。
機首コーンにはおもりを仕込み、胴体に接着し、接着段差にはパテを盛って整形します。
主翼は下面に接着段差ができます。目立つのでそのままにしておくわけにもいかず、脚扉を接着してから、木工パテを大盛して、削って行き、できるだけならします。
満足のできる仕上がりには程遠い結果で、ここまででかなり体力と気力を消耗しました。
各部の整形を終わらせ、サフェーサー1000で下塗りをしました。この時にチェックをし、整形残りはできるだけ修正をしておきます。結果、胴体の凸パネルラインはそのまま残し、主翼上下だけラインチゼルでスジ彫りを入れ直しました。
ここまでで、どっときて遂に中断(というか挫折)。1年以上のサフェーサー乾燥(放置ともいう)となりました。
塗装
昨年末に一念発起し、塗装から再開。
黒銀で下塗りし、機首は艶消し黒で、機体全面にシルバーを吹き付けました。外板の一部は黒を少し入れた銀でマスキングして、塗り分けておきました。
エアインテークと主翼前縁付け根はマスキングして赤で。また、垂直尾翼先端はライトグレーで塗り分けました。
デカールは積んであった年月が永く劣化が進んでおり、フィルムが黄ばんでいた黒文字だけ自作デカールで作り直しました。
国籍マークは他キット(レベルの3E)から流用しました。
自作デカール
脚とタイヤはラフな出来ですが、部品があるだけ良しとして、そのまま使用し、シートはシートベルトを板鉛で追加しただけでそのまま使いました。
完成
キャノピーはできるだけ削り合わせたつもりでしたが、今一つの合いでした。膨らみの形はどうしようもなく、そのままです。
武装も取り付けたかったのですが、パイロンが薄く、ミサイル本体も大きな段差があり、技能的にハードルが高すぎたので 軽くあきらめました。
完成すると、これぞ3Cだという特徴的なスタイルです。3Eには見えませんから良しとしましょう。オリジナルキットが持ち合わせているスタイルは別として、丁寧には工作したので、それなりの完成度にはなったと思います。完成に至ったことで、とりあえずは ほっと満足であります。
1960年代からこのキットを見事完成させてきた先人モデラーは凄かったんだなと改めて感じております。
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