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誌上個展

 「銀翼ー戦間期の英国複葉機」

  by Nobunaga

蛇の目の英国機と言うとスピットファイアを初めとする戦闘機群からランカスターなど大型爆撃機に至るまで大戦中の航空機の迷彩は基本ダークアースとダークグリーン、艦隊航空隊では洋上迷彩、北アフリカなどでの砂漠迷彩などあるけど、右から左(逆か?)に流れるパターンは皆同じだ。偵察機などでPRブルーの美しい塗装もあるのだけどパーソナルマークなんかなくって個性が無いと言うか塗装の面白さではアメリカ機やドイツ機に比べるとつまらない。ですよね。

戦争が始まる前の複葉戦闘機・軽爆撃機群は銀ドープの下地に赤、青、黄色、緑、と熱帯魚みたいに派手な色使い。パーソナルマークこそないけれど各スコードロンごとに違う模様は多様で綺麗です。
そんな魅力的な銀翼(シルバーウイング)を集めてみます。

アームストロングホイットワース シスキンⅢA  (マッチボックス1/72)

キットについて

 かなり古いキットながら良く形を捉えています。支柱の長さ、太さも手を加えるところはありません。コックピットは簡単な作りで気になる人は手を加えて、と言っても内部は艶消しの黒。真っ黒なのでなんにもしてません。
 アームストロングシドレージャガーⅣ空冷エンジンは剥き出しです。なんでカウリングを付けなかったのでしょうね。キットのエンジンはそれなりの形をしてるんだけどこのままではいかにもおもちゃっぽい。ネットで調べましたよ。そしたらすごい!ポーランドのレジンキットメーカーの「シルバーウイングス」からそのものずばり、1/32のシスキンⅢがでてて詳細な組み立て説明があるんです。エンジン部品もレジンで塗装前のエンジンがバッチシ!(死語?)それを72なりにデッチアップしましたがどうでしょう。
 ところで、シスキンって「まひわ」って言う野鳥の名前です。どんな鳥かは鳥類図鑑かウイキで調べてください。
www.silverwings.pl/siskin


写真加工の際に銀を強調しようと彩度を落としたため全体に黒ずんでメリハリの無い写真になってしまいました。


幅広の上翼にこれでもかっていう大目玉!平時ならではの目立ちたがりやですね。テグスの張り線はレブロン0.5号伸縮性があります。尾翼の張り線は0.2ミリの真鍮線です。



垂直尾翼付け根は隙間が出来てみっともないので削ってぴったり合うようにしました。ところが、ところが、図面やレジンキットの写真を良く見ると浮き上がってるんです。事前のリサーチ不足ですね。後からまた削って隙間があるように墨入れでごまかしです。


上翼のフラップ作動索?と下翼から主脚柱に伸びる張り線は0.3ミリプラロッドです。上翼下面左右の押し出しピンの跡を消し忘れだ。上翼支える支柱のX張り線が曲がってますね。


グロスターグラディエイターMk.1 (マッチボックス1/72)

キットについて

 今や1/144から1/32まで人気の機種ではありますがマッチボックスのキットは古さを感じさせません。羽布張りの表現も十分です。ただし3分割のエンジンカウリングは組みづらいですね。形ももう少しまるっこくても良かったかなと思います。カウリングの内側、集合排気管の表現はおざなりです。削り取って直径1ミリのプラロッドを貼付けました。が工作不良のため不揃いになっちゃいました。黒く塗りつぶして隠蔽工作です。デカールは経年劣化で余白部分が黄色くなってます。問題は色です。ダイアモンド型のスコードロンカラーの青色は黒にしか見えません黄色はオレンジっぽいです。そこでデカールは止めて版を作って吹付け塗装としました。


グラディエーターは銀塗装が一番似合いますね。1934年の初飛行以来第二次大戦が始まってからのマルタ島での活躍は有名です。複葉機であっても良くけんとうし(剣闘士)ましたなんちゃって。


足を踏ん張っている姿は逞しいですね。下翼の機銃はキットのままではゴツくて機関砲のようです。ちょっと手を入れた方がよかったかも。


尾翼のラダー索を0.2ミリ真鍮線で再現しました。胴体のスコードロンマークは吹き付けですがパネルの凹凸があってレタッチの繰り返し、手がかかりました。


張り線はレブロン0.5ですがもう少し太めの方がよかったかも。


後ろ姿もかっこいい。写真加工で彩度を落としたので青や赤、黄色が台無しです。多いに反省です。


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