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特集 レッドスター

 スホーイSu27フランカーB(ミニホビーモデルズ1/48)

  by小川登至也



 「すごい」キットに当たってしまった、と申せばよいでしょうか…。
今回制作したのはミニホビーモデルズ1/48スホーイSu27フランカーB です。
MADE IN CHINA とありますが、このメーカーは聞いたことがありませんでした。



  それにしても組んでみると、というか、ドンガラ状態のブレンデッドウィングボディの上下を仮組した時点で合わない・・・。
バリを取り除きダボ穴を無理やり調整して何とか合うようにしました。
何だかやけに厚ぼったい翼パーツやら、一部だけ梨地のパーツやら、それらを削ったり調整したりしていると、何だか永遠に作業が終わらない気がしていました。



  よくハセガワのF14を制作するときにまず上面と下面をそれぞれ形にしてから上下を合わせるといいというコツがあるのでこのキットもそれにあやかって進めてみましたが、このインテークが全く合わず今回もパテのお世話になってしまいました。インテークはそれぞれ左右割りなんですがプラの厚みがそれぞれ違っていて、組み立てていて何か間違っているのではと気が気ではなかったです。
インテークの天蓋部分も幅が全く合わず、無理やり調整し、ボディ下面に取り付けるときは片方は幅が足りないので内側につっかえ棒を押し込み、もう片方は幅が太すぎるので120番ヤスリでゴリゴリ削り、それぞれ無理やり合わせました。
話せばキリがないくらい全部無理やり組み立てました。
おまけにレドームがちょっと長すぎる。
うつむいたカモノハシみたいになってしまい、フランカーの流麗なスタイリングがスポイルされているのは残念です。



  でも、でもですよ、
たしかにタミヤやハセガワなどのキットを組み馴れてしまった小生だからこんな出来になってしまったかもしれないけど、上に書いたことはもっとじっくり時間をかけて調整しようと思えば出来ないことはないんですよね。



  レドーム以外はなかなかいいスタイリングをしているし、脚パーツもパーツ精度はともかく意欲的なパーツ割をしているし。
たしかに「凄い」キットではありますが、エースモデルを作りなれているモデラーの型だったらもっとかっこよくできるかもしれないです。そして小生も、このキットと再び巡り合うことはないと思いつつも、似たようなキットに当たってしまったらもっとじっくり取り組んでみようと思いました。



 それにしてもSu27は本当にかっこいい。この流麗なブレンデッドウィングボディは「現代のスピットファイア」とでも例えたくなる美しさです。Mig23とか25とかSu15とかの直線番長をひたすら配備していたロシアの戦闘機とは思えない華麗さで、Mig29シリーズ(現在はMig35まであるらしい)とならんで世界で最も流麗な軍用機ではないでしょうか。なんだかんだ言って(現用)ロシア戦闘機が好きな小生、72ならばストックがいっぱいあるので今回のフランカーの反省を踏まえ、江戸の仇を長崎で討ちたいです。




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