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 飛燕1型 (ハセガワ 1/72)

  by MERSU57




 別に作成中のキットの空き時間と気分転換で平行して作りました。
組み立てが簡単で、先に完成しました。古いモノではありますが、簡潔な凹モールドで大きな破綻のない好キットでした。



 塗装はキット指定の胴体に三ツ葉クローバーが描かれた市川大尉の乗機とされている機体ですが、現在の色々な検証を見ると実際に塗装された写真(*1)も残っているものの、限りなくフェイクに近いものだと言われている考証(*2)もあります。両翼に装備する増槽の色も黄色は怪しいみたいです。今回はシルバー地にライトグレー仕上げしてます。



塗装は基本筆塗りで、クローバーと部隊章、キルマークはデカールを使いましたが、古いので劣化が激しく、貼付後に水彩色鉛筆とアクリルでかなり加筆補修しました。



キットそのものは簡潔な構成で組み立てし易いものですが、省略された操縦桿の追加とキャノピーのチリ合わせで少々時間をとられました。



参考資料
*1 Meatballs and Dead Birds(ミートボールとデッドバーズ)
a Photo gallery of destroyed Japanese aircraft in world war Ⅱ
James p. Gallagher著(2002年没)
米 STACKPOLE BOOKS 2004年出版判.
(初版はかなり以前らしいのですが未確認)
ISBN 0-8117-3161-8

 2次大戦中、第5空軍第49戦闘航空群の通信将校として、南西太平洋~日本を従軍し様々な日本の航空機を撮影したギャラガー氏名義で出版した写真集。氏はエンスージアストであり、リアルタイムで旧帝国日本の航空機の写真を進駐軍の一員の立場で多数撮影してます。(趣味と実益を最大限に具現化した方です)何でも貴重な機体がスクラップ処理される前に記録として残したかった様です。この写真集の中にクローズアップされた飛燕の機首があるのですが、なんともビミョーで判別が難しいイメージです。
(キャプションは1945年9月撮影)
他にも中島Ki-87試作高高度戦闘機や排気タービン装備の雷電、斜銃装備の彗星等、中々興味深い写真集です。

*2 ライフライクデカールHP 
  244戦隊デカール解説より
 主宰の方がかなり考証には凝っている(国内、海外ともにネットワークを持っておられる)様で、上記の写真集や他の資料を見た上で、該当機の機首のB29の撃墜マークの描き方、胴体後半のクローバー様のモノは戦後、米兵が後から書き込んで(描かれたB29の位置や向きの疑義、胴体のクローバーは白い嘴をもった黄色い鳥ではないか等)今風に写真映えさせたものじゃないのかと類推されています。言われている市川大尉の乗機でも無いとされています。


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