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>(Photo)英国海兵隊 BvS 10 バイキング< 特集 NAVY & MARINES<2020年9月号
(Photo) 英国海兵隊 BvS 10 バイキング
by コルディッツ
博物館実機写真
2018年8月、英国海軍揚陸艦アルビオンが来日、晴海埠頭で一般公開しました。私は都合がつかずに行けず、後からメディア報道等でBvS10バイキング全地形対応車が展示されていたのを知り、嫉妬と羨望で身悶えしました。
BvS10 バイキングはBAEシステムズ・ランド&アーマーメンツ社の傘下企業であるへグランド社(スウェーデン)が、英国海兵隊のために、自社開発したBv206 全地形対応車を発展させたものです。
BvS 10はBv206よりも大型で、馬力も向上させています。Bv206と同様に2つの装軌式車体を関節式につないで、4つの装軌式走行装置を駆動し、幅広い履帯を装着して接地圧を下げ、あらゆる地形に対応できるようにしています。そして英国海兵隊はBvS10 を108輌調達し、2006年9月から内陸国のアフガニスタンに投入しています。
※ 本稿は博物館の説明とWikipediaを参照しました。
Bv206
アーセナル戦車博物館(ストレングネース)にて 2014年6月撮影
Bv206はスウェーデン陸軍のためにヘグランド社が1974年から
開発を始め、1980年から納入しました。その高性能を買われて、
アメリカや英国、フランス、ドイツなど世界37ヶ国で使用され、
11,000輌以上が生産されています。我が国の航空自衛隊でも使用
していますが、佐渡分屯基地に配備で、雪上車としての用途のみ
の運用のようで残念です。なお岡崎市消防本部に配備されている
全地形対応消防車「レッドサラマンダー」の原型は、シンガポール
のSTK社開発の「ブロンコ」ですが、同社はBv206やBvS10 を参考
にしているので、Bv206系列の親戚と考えて良いのでは。
BvS 10 2019年9月撮影
戦車博物館(ボービントン、ドーセット州)にて
展示の車輌は、アフガニスタン戦のためにSlat armour
(鳥籠装甲)を装着した試作車で、訓練に用いられました。
路上最大速度65km/h、海上は5km/h で移動できます。
銃塔の武装は12.7mmブローニング機関銃のように
思われますが、特に説明は見当たらず、不明です。
前部車体重量は5トン、後部車体は3.5トン。
関節式連結部
BvS10はネーデルランド海兵隊、フランス陸軍、
スウェーデン陸軍、オーストリア陸軍、トルコ陸軍で
運用されています。日本も災害対策に必要な車輌では?
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