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 旧日本海軍駆逐艦「雪風」(ハセガワ 1/350)

by クラキン



「猛暑」と騒がれた夏も終わり、すっかり秋になりました。
食欲、行楽、展示会など楽しいシーズンなのに、今年は新型コロナとインフルエンザのW流行も心配され、まだまだ油断できませんが、何とか工夫しながら秋を楽しみたいものです。
「1/72飛行機を飛行姿勢で作ろう」はもう暫くお休みを頂きまして、今月は私が生まれて初めて作った「水上を航行する軍艦」、ハセガワ1/350旧日本海軍駆逐艦「雪風」を投稿させて頂きます。



【雪風について】
「雪風」は「時雨」と共に大戦中の日本海軍における「強運艦」「幸運艦」「不沈艦」と言われた陽炎型駆逐艦です。
佐世保海軍工廠で建造され1940年1月に就役し、幾度かの改修を受けながらミッドウェー、ソロモン、マリアナ沖等の諸海戦は勿論、戦艦大和の沖縄水上特攻作戦にも同行しながら最後まで生き延びました。
終戦後は復員輸送船(あの水木しげるさんも乗ったそうです)として活躍した後、中華民国で「丹陽」という艦名で再武装され、駆逐艦として中国人民解放軍海軍のコルベット2隻と交戦し、1隻撃沈、1隻撃破の戦果をあげるなど活躍しました。
そして1971年(私が中学3年生!)12月に老朽化で解体されるまで活躍し続けた、稀有な駆逐艦です。



【キットについて】
ハセガワ1/350で、2003年頃に発売されたキットだと記憶しています。
1940年竣工時の状態をフルエッチングパーツ付きで再現した物で、当時は3570円というお値段で購入できました。
元々、水上を航行する「軍艦」には殆ど興味が無く(海に沈む潜水艦は大好き)、プラモデルを作ったことも無かったのですが、この「雪風」だけは子供の頃に読んだ本で、その「強運・幸運」を知り、唯一好きな軍艦なので、ハセガワから1/350で出ると知って、後先考えずに直ぐに購入しました。



購入して1~2年後に製作に取り掛かりましたが、何せ「軍艦を作ったことが無い」初心者がいきなりフルエッチングパーツキットを作れる訳もなく、製作中断したまま、約15年間放置されていました。
でも15年間、「いつか作りたいなぁ」という事が頭から離れず、ずっと気になっていて、今年サークルのテーマが「日本」になったことで、一念発起「完成させよう!」という気持ちになり、製作再開したという次第です。
フルハルキットで、ディテール再現やパーツ精度は全く問題なく、素組みであれば軍艦素人のモデラーさんでもスラスラと作れるような好キットです。

この状態で15年間放置


【製作について】
エッチングパーツ以外は完全素組みです。
問題のエッチングパーツも「できる限り使おう」という気持ちで進めました。
結果、エッチングパーツについては全体の80%程度を取り付けましたが、あまりに細かくて私には扱いきれない物は諦めました。
何とか取り付けた手摺などもヨレヨレになっていてお恥ずかしい限りです。
張り線についてはインストに書かれている内の9割以上は省略してしまいました。



塗装はインストの指定通りに行い、クレオスのウェザリングカラーのマルチブラックで墨入れし、ステインブラウンでウォシングした後、ニュートラルグレーでドライブラシを掛けて仕上げました。



軍艦モデルに慣れた諸兄方から見れば、お話にならないお粗末な出来ですが、「自己満足」丸出しで15年振りにお披露目させて頂きます。
これ以上続けたら破滅すると思い、「完成」としました・・・(笑)余談ですが、今回初めて軍艦を作ってみて、エッチングパーツの取り扱いに少しだけ自信がついたことが最大の収穫でした。
この経験を客船作りの際に活かしたいと思います。
軍艦は多分、この雪風が最初で最後だと思います。





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