Home >(Photo) MiG-15 bis エース王海 <博物館実機写真<2020年11月号

 

(Photo) MiG-15 bis エース王海

by  コルディッツ
博物館実機写真

 今年8月2日に北京で中国人民解放軍のエース、王海空軍上将が94歳で死去しました。1926年に生まれ、帝国陸軍航空隊員が教官を勤める東北民主連軍航空学校に第2期生で入学し、パイロットになりました。以降ソ連製戦闘機への転換訓練を受け、1950年10月に空軍第3師第9団第1大隊長となりました。同師は中国人民志願軍空軍に所属し朝鮮戦争に介入します。  その結果、王海はMig-15bisを操縦して休戦までに9機の撃墜破を記録し、中国空軍のトップエースとなりました。その後も空軍軍人としてキャリアを重ね、1992年に退役しました。朝鮮戦争時代の王海の乗機が「中国人民革命軍事博物館」に展示されていましたので、ご紹介します。
※ 本稿はWikipediaを参照しました。

   MiG-15bis  079  
 中国人民革命軍事博物館(北京)にて    2019年4月撮影



 ミグ15は後退翼などドイツの先進技術を生かして開発
されました。F-86やサーブ29も同様で、ドイツ敗北後に
その技術が花開きました。




 機首の固定武装は37mm機関砲1門、23mm機関砲2門と強武装。
ソ連が好んだベルP39の影響とも。





 米軍のB-36やB-50の迎撃戦闘機として開発されました。





 主脚収容庫



 志願空軍なので北朝鮮の国籍マーク。エース機の展示
は来館者に大人気のようでした。



 エンジンはイギリス製のロールス・ロイス ニーン型ジェットエンジンの
コピーのRD-45Fを改良したクリモフVK-1。



 Ta-183を彷彿させる尾翼の配置。



 F-86とMiG-15のキル・レシオは当時の米軍の発表では
13対1とも10対1ともされていましたが、現在は4対1が
相場のようです。その位ならミグ15の聖域が誕生したの
は納得がいきます。ソビエト操縦士の第64戦隊では2対1
のようで、F-86以外の国連軍機はミグ15の前に為す術も
ない状況が窺われます。




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