RSOはドイツ語のRaupenschlepper Ost の略語で東部用装軌式牽引車を意味します。1941年6月にソビエト侵攻に踏み切ったドイツ軍は、その年の後半、ロシアの深い泥土や雪中のため非装軌車輌による補給が途絶、あわや東部戦線崩壊の危機に陥りました。これに懲りたドイツ軍は、翌年シュタイアー社に戦略物資使用を切り詰めた、低コストの多用途トラクター開発を指示します。 |
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これに応えて開発されたのがRSOで、最大速度は 30km/hと低いものの、広い履帯を使い、泥土や雪による支障を最小限に抑え、補給任務を遂行しました。生産性の良さも作用し3形式25,200輌(27,792輌説あり)が生産されています。東部戦線用に製作されましたが、ドイツ軍の全戦線で運用され、補給用途以外にも牽引重量1.5tを生かし、対戦車砲や重迫撃砲の牽引にも活用されました。
※ 本稿は博物館の表示とWikipediaを参照しました。 |