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特集 1/144

F-4NファントムII/VF-84ジョリー・ロジャース
(タカラトミー 1/144)

by Windy Wing 2013


今回ご紹介するのは、<タカラトミー/技MIXシリーズ>からF-4NファントムIIです。 




 マクダネル社お得意の大発動機2基で狭い胴体を挟み、馬力まかせに重武装ごと空へ持ち上げるアメリカ遺伝子の塊のようなこの航空機を見るにつけ、<F-4ファントムII>がその後比較的長い期間、西側各国の主力戦闘機たらざるをえず、ついには米空軍さえ米海軍開発機を機軸に戦力を検討しなければならなくなった屈辱の「西側軍用機冬の時代」に思いを馳せます。




 キットは以前からF-22などで個人的にイチオシの「タカラトミー/技MIXシリーズ」のひとつで、他の製品と同様に、例えば、空中給油プローブのステーの肉抜き穴の数まで正確に刻印されているなど、このシリーズらしいこだわりを随所に見ることができます。したがって、従来は高額な別売品であったオープン・キャノピーが標準で付属している点なども考慮すれば、1/144ながら4000円というその価格にも理解は充分得られるのではないでしょうか。




 ただシリーズ初期のF-15などと比較するとスジボリが浅太く、塗料のツヤも強くなった印象を受けますが、このスケールでピカピカというのはあまりに実感を損なうために、今回はややキツめにつや消しのオーバーコートをかけてあります。もっとも、これらは総天然色の<F-4J系ファントムII>に対して企画者が意識的に選択したヤボったい表現のひとつである可能性もあり、この点に関しては、私の解釈はむしろ少数派に属するものかもしれません。



 ついに米軍基地で実戦配備された機体を見る機会に恵まれなかったせいか、我が人生においてF-4を製作するのは3機目、しかも上面ガルグレー/下面白のハイビジ塗装はこれが初めて、という記念すべき作品になりました。とはいえ、完全塗装済みのイージーキットをもって「プラモデルを製作した」などというのもあまりにおこがましいので、またいつの日にか、大スケールで満艦飾の衣装をまとったオールディーズに挑戦してみたいと思っています。


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Vol.147  2020 November.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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プラモデル模型製作特集2


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