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特集 絶版キット

温故知新シリーズ 第50弾

F7U-3 カットラス(トキホビー 1/144)

  by ヒサマロ



 どうもヒサマロです。今回の温故知新シリーズは50回を記念してプラモデルではなくメタルプレーンなるホワイトメタルを使用したキットを製作してみました。たぶん30年くらい前に販売されていた記憶があるのですが細かいことは良く覚えておりません。トキホビーというメーカーが1/144でトムキャットなどの有名どころから結構マニアックな機体を出していたようです。ボックスは全て共通なもので右隅に機体名とシルエットが入った金色のシールが貼られています。基本は最終的にピカピカに磨き上げた状態で飾ることを想定しているようでデカールなどはなく、塗装説明も特に触れられておりません。



 それではカットラスを製作していきましょう。部品総数は38とこのスケールでは多い方だと思われます。全体に接着面は良くヤスリがけをした方がいいと思います。まずは主翼と一体となった胴体後部上面と胴体下面をゼリー状の瞬間接着剤で接着します。これに胴体尾部を良く擦り合わせした後に接着します。胴体機首部分も同じく良く擦り合わせをして下さい。結構な段差が生じてしまいます。キャノピーは残念ながらクリアーパーツではありませんので最後に塗装で表現することにします。面白いことにシートが付属しています。これはキャノピー部分をもとにしてバキュームで絞り出す人のことを考えてのことでしょうか。



 左右のエアーインティークもやはり段差が生じますので慎重に調整して下さい。次に主翼に垂直尾翼を接着します。部品自体と接着部にそれぞれRとLと刻印されているのでその通りに接着すればOKです。これで基本形は出来上がったので全体を金属ブラシで磨きます。さらにサンドペーパーの400番から1000番で磨いておきます。説明書には次にコンパウンドをかけて布で磨くとピカピカ状態になるとの説明ですがあまりピカピカではおもちゃぽくなるので私はペーパーをかけた傷が少し残るようにしてジュラルミンぽくしてみました。



 ここで塗装に入りますが金属ですので全体にメタルプライマー塗りまくりました。乾燥後機首とアンチグレア部、ウォークウエー部はジャーマングレーで塗装。キャノピー部分はグロスシ―ブルーに、その後方はライトグレーにしました。マーキングはなるべく簡単なものを探したところVA-66がブルーのラインを垂直尾翼に入れただけでしたのでこれに決定!あとはストックのデカール総動員でなんとかそれらしくしてみました。



 その後脚庫と脚カバーが一体になったものを接着。脚注にタイヤを接着後機体に取り付けます。着艦フックと燃料排出パイプ接着させたら完成です。ウェポン類は増槽とスパローミサイルが選択できますが、スパローはこの時代はⅠ型ですので形が若干違っております。またパイロンに直接つけるようになっていますが実際はランチャーを介して取りつけられます。実機はあまりごちゃごちゃ着けていなかったので今回はクリーンなスタイルで仕上げました。



 出来上がった姿はミニサイズながら実機の雰囲気を十分に伝えてくれます。このスケールでは珍しい機体ですので目立ちますね。メタルですので持つとずっしりと重さが感じられていいですね。それではまた。






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