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特集 ニューキット

NRX-055 BAUND DOC (BAMDAI HG 1/144)

by 五六式(TYPE-56)



 “ニューキット”の特集に合わせて2020年10月発売のバウンドドックを製作しました。他にもいろいろ買ったキットがあったろうに,何でこんなものをと思わないでもないですが,同スケールのB-52より大きな箱がはけるし,出来上がってみると,なかなかのできだったので結果オーライということで・・・。

<実機について>



※一般のMSと比べるとかなり大きいことが分かる。

 地球連邦が試作したサイコ・ミュ搭載可変モビルアーマー。MS形態から上半身を巨大なスカートに折りたたんでMA形態に変形することができる。他の多くのサイコ・ミュ搭載機と違って攻撃用の遠隔操縦小型ユニットを用いず,サイコ・ミュの機能を機体制御にのみ振り向けている。
 主兵装のビームライフルやビームサーベルの威力は一般のMS並みだが,右腕や両脚のクローは強力で格闘戦時に威力を発揮する。

<キットについて>


 ※箱・・・でかい・・・。

   当時の技術では,設定通りの変形を実現できなかった(らしい)こと や,一般のMSの約1.7倍の全高という大きさから(高価だと売れないかもしれない)か,Zガンダム本放送(1985)で登場した後,本キット発売まで35年間,ガレージキットを除いて組み立てキットがリリースされることはありませんでした。

 で,実際に組んでみると,過ぎ去った年月が決して無駄ではなかったことが分かります。部品の合わせはパチピタ,素組みでも成形色で設定の色をほぼ再現,部品が厚くなっているところにヒケは見当たらず,塗装のために再分解することも簡単・・・完成時のプロポーションも・・・←完成写真を参照。バンダイの技術のすごさが存分に味わえると思います。


<製作>

  塗装の手順を組み立てるために一応,組んでみます。部品点数が200を超すので説明書通りに組んでいると,部品を探すだけでかなりの時間を費やしてしまいます。そこで,見ただけで何処に使うのかが分かる部品をとりあえずニッパーで切り離し,ゲート跡を削って処理しておきます。この時、残しておくべきダボを切り取らないように気をつけ,アンダーゲートになっているところは,組み立て説明図を参照して部品の接合がぴったりするようにならしておきます。

 そうして切り離した部品が約70点,それらの部品の整形が済んだら,組めるところまで組み立てを進めておきます。中には,組み込んだら二度と取り外せないような部品もあるので注意します。



 それまでの組み立ての過程でこの部品があったらなぁというものを中心に,さらに部品を50点ほど切り取って組み立てを進めていきます。



 残りの部品点数が少なくなってきたので,説明図を参照しつつ,完成に持っていきます。これらの過程で,塗装の計画を立てます。
 箱の中にちらっと見えるのは,同スケールのT-38Aタロンです。


 素組みが完成しました。・・・ケバい・・・。


 塗装のために再分解。な~む~・・・。


  塗装のために,せっかく組んだキットを分解します。古いキットだと,二度と外れない部品があったり,ゆるゆるでぽろぽろ落ちる部品があったりするのですが,最近のキットの部品の合わせは絶妙です。こんな技術があるんなら,バンダイさんもファントムとか,マルヨンとか,ゼロ戦とか,シュペルエタンダールとか作ってよ・・・。



  フレームのグレーの部分は,ゲート跡がどうしてもえぐれてしまうところがあったのでパテで成形してタミヤスプレーのフィールドグレーで全塗装しました。ミリタリーな塗装をしたフレームにこれまたミリタリーな塗装をした外装が被さるはずだった(全面フィールドグレー)のだけれど,なぜか,悪趣味でケバい塗装をした外装を被せることになってしまったという設定で他の部分の色を決めていきます。

   ピンクの部分は,成形色を活かしてトップコートの半つや消しをかけただけ。ガイアカラーのバーチャロン用で良さそうなのがあったような・・・。

 黄色い部品は,蛍光イエローの部分を再現するものです。ちょっとケバいと感じたのでタミヤスプレーのキャメルイエローに変更しました。

   青い部品は,ゲート跡を処理した跡の白濁が目立つので全塗装しました。いろいろなスプレーで発色を見てタミヤスプレーのダークブルーをチョイスしました。

 基本色を決めた後,部分的に墨入れをしたり金属色を塗ったりしてアクセントにします。



 部品の塗装が終わりました。後は,ひたすら,組むべし,組むべし,組むべし。

<完成>


完成したら,設定(原案は,小林誠氏。←大学の先輩と同姓同名!)やらTV版の映像やら箱絵やらより何だか格好よかったです。

  設定よりちょっと落ち着いた感じの配色にしました。スカート前面のスリットとか,脚部の推進器とかが,ピンクなんてあり得ないと思いませんか?




 ちゃんと変形もしますが,何度も変形させると壊してしまいそうです。頭部のアンテナは,外してから変形させることをおすすめします。





 正直、キワモノだと思っていた(この変形に何の意味があるの?推進剤は何処に入っているんだい?ニュータイプ専用機ながら,戦闘スタイルは,殴る,蹴る,握りつぶすってどうよ?)のですが,完成させてみると,なかなかのものです。


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