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特集 蛇の目

 F-104Sスターファイター イタリア空軍第5航空団
 第23飛行中隊 (ハセガワ 1/48)

  by 寿



 F104は日本でも「栄光」というお役所的愛称で知られた超有名機ですがマルヨンと呼んだ方が認知度は高いですね。もしくは某首相の絡んだ「黒いピーナッツ」って呼んだ方が世間一般には通りが良いのかも。まぁそんなネガティブな思い出は兎も角ヒコーキとしては超かっちょ良くて大好きな機体です。ただかっちょ良いだけではないです、超ですよ超!



 ヒコーキをよく知らない人には空飛ぶエンピツとか言われたりしてそれも特徴を捉えてていい表現だよなぁ。なんつってもトンがってるところが好いですよね突き刺さって行きそうで。「何者に向けて」なんて聞いちゃ駄目だ、野暮ってもんですよ。以前展示会で別のマルヨンを出してたときに壮年のご婦人がピトー管を指して「これで敵に突き刺さってゆくのですか?」と訊ねてきたのもよい思い出です。やっぱふつーの人の意見は興味深いね、素っ頓狂で。



 やっぱり一芸に秀でているというか一点突破というか一つの目的を純粋に追い求めたものってのは人を惹き付ける何某かが滲み出るものです。マルヨンの場合はそれがもろにデザインに噴出していて「意地でもマッハ2超えてやるぜ」的な妄執やら執念やらがぎゅうぎゅうに爆縮した挙げ句の果てであると思うのです。名は体を表すなんて言葉があるけれど逆にマルヨンは見た目だけで何をやりたいのかが一発で分かっちゃうからね。いや~なんてストイックなんて分かり易い。単純明快でとってもステキ。



 そんな素敵かっちょええヒコーキもこれで三機目。何機作ってもええもんはええね。欲しいって人に二機ほどあげちゃったから手元に残って居るのはこれだけだけどまた作ればいいし在庫はまだまだあるしね。あ~そう言ってる端からまた作りたくなっちゃった。そうなると在庫が減っちゃうからまた買い足さねばならんのう。そしてまた作ってまた買いたくなって、って際限ないぢゃん?



 いやいやしかしこれぞまさしくモデリングの輪廻、宇宙の理。自分に正直なのは良いこっちゃ。我慢は身体によろしくないし生産購入消費のサイクルが経済を活性化させる、今の世の中に必要な物欲なのですよ。この大変な昨今求められるのは外の出かけることなんかじゃない家に籠もってプラモを作ること、これが世界平和にも貢献するのであります。世界中の人が一斉にプラモを作り始めればあら不思議。模型業界が復活し安全にぐるぐるお金が回り始めるではありませんか。自粛と経済復興の両立をはかる素晴らしいアイデア、なんでみんな気付かないのかなぁ。



 ・・・・まぁ、とかくモデラーの欲望っちゅうもんは度し難いもんです。一途っちゃあ一途かもしんないけれどブレーキ壊れてるって言った方がたぶん正解。これもある意味一点突破ってことになりませんかね?



PS:保存用の外付けハードディスクが天に召されました。以前から製作途中のデータがちょくちょく紛失するからおかしいなとは思ってたんだよ。見失ったんじゃなくって消滅してたんだね。その煽りを喰らって今回も途中経過の写真は無しです、なんたるちあ。大切なものは複数予備を持って置いた方が安全です。




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