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 マーダー 2 (タミヤ 1/35)

  by Takafumi



 1月号に掲載されたのマーダー 1 に続き、マーダー 2を製作しました。
 製作したのはタミヤのキットです。履帯はモデルカステンのプラ製可動式(商品番号 SK-60)を使用しました。
 タミヤのキットは,誘導輪が実物よりだいぶ省略された形状をしていますので、手を加えてあります。実物は2本のリムを合わせて構成されていますが、キットはただの円筒形になっています。それらしくするために、まずPカッターで円筒の側面の真ん中に溝を掘って、スリットを作ります。その後、デザインナイフや、薄いプラ板に貼った紙やすりなどを使ってスリットを広くすると同時に、誘導輪を形成していきます。最後に、プラ板でディテールを追加します。当初想定したより簡単にできました。履帯が精密なのに、誘導輪がただの円筒だとアンバランスだと思い、手を加えた次第です。起動輪の歯と、履帯のピッチが合わないので、履帯に接する部分の歯を切り落とし、履帯を装着後、歯を接着し直ました。履帯が繊細で破損しやすいので、極力触らないようにするため、シャーシーの底に穴を2つ開け、針金をコの字に通した後よじり合わせて持ち手を作り、以後、それを持って製作作業を続けました。



 他に、無線機を新たに作ったり、気になった部分をプラ板や真鍮線で作り直しています。装備品のクランプは、細く切ったプラペーパーと、ワインの瓶の口に巻きついている薄い金属板で作りました。ライトと一部装備品は、タミヤの4号戦車 車外装備品セットから。



 塗装直前に、今回参考にした車輌のアンテナポストがキットと違う位置にあることに気付き、作り直しました。キットと同じ位置にあるタイプの車輌も存在します。アンテナは完成品が嵩張るので、いつも立てないのですが、今回は後で製作するディオラマを構成する要素でもあるので立てました。アンテナは、0.5mmの真鍮線を使用。カッティングマットに寝かせ、時々転がしながら、100円ショップで購入したダイヤモンドやすりで削ってテーパーをつけ、紙やすりと目の細かいスチールウールで磨いて仕上げました。



 塗装は、キットに付属しているデカールがマーキングされた実車写真を参考に、自分の好みに少しアレンジして塗ってます。先述したようにアンテナポストの位置など、ある程度写真を参考にはしましたが、完全に再現することは目指しませんでした。例えばマフラーは、キットのタイプは参考にした実車と違うタイプですが、そのままです。プラ製可動履帯にエナメルシンナーが浸みこむと、ピンが破損し履帯がバラバラになる旨を以前模型誌で読んだので、履帯にはウェザリングのドライブラシ以外でエナメル塗料は使用してません。
 ディオラマベースは、A4サイズの写真用パネルを使用しています。縁に木目シートを貼り、マスキングした後、木工用ボンドを塗り、車輌の轍がつく部分と木目シートと地面の境界に、紙粘土を盛り付けます。車輌が通る場所に盛り付けた紙粘土に、車輌をやさしく押し付け、轍をつくり、他の、まだパネル地のままの部分に、石膏を盛り、地面を作りました。地面の岩や石ころは、園芸用の鹿沼土をポリ袋に入れ、細かく砕いたものです。草は麻ひもとドライフラワーを使用。塗装は主にアクリル塗料を使用しています。



 人形は、車輌の搭乗員は、ヘッドホンを着用している人形の右腕を他のキットから持ってきた以外はキットに付属している部品で構成しています。通信兵はドラゴン製です。通信兵2人の内1人は「ドイツ軍に協力している元ソ連兵」です。通信機のアンテナはプラ丸材、コードは、太いものは銅線、細いものはミシン糸です。塗装は、Mr.カラー、ガイアカラー、タミヤエナメル、油絵の具を使用しています。


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