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創刊12周年記念アンケート 童友社へ一言

「童友社への一言」

by WindyWing 2013

 以下は株式会社童友社の航空機キットに対するモデラーとしての私見である。

 なお、本稿の中で使われるOEM(original equipment manufacturing)という用語は必ずしも製造業における企画/生産分離を正確に反映していないが、模型業界では「他社パーツを詰め替えて自社ブランドで販売する」という意味で使われることが多いので、その旨とご了解いただきたい。

 童友社といえば、とっさには往年のお城と1/100の<翼シリーズ>くらいしか思い浮かばない会社だが、その最近の活動は主として外国金型製品のOEMに注力しているように見受けられる。
このOEMというシステム自体には、外国製品が家電店などで入手しやすくなる、解説書が日本語になる、デカールが良質・豊富になる、アフターサービスが受けやすい、など、ユーザーにとってメリットも多く、一般的には好感を持って接しているが、現在の童友社のOEMに限って言えば、安く仕入れられる輸入品に大仰なシリーズ名を付け、それをけっこうな価格で販売して差益を稼ぎたがっているだけにしか見えない。
本来、日本の会社が国内販売を目的として行うOEMであるならば、そこにはバイヤーの「これだけは日本のモデラーにも作ってもらいたい」という提案の矜持が問われてしかるべきであるが、今の童友社のOEMには、例えば、タミヤのイタレリに対するような、あるいはプラッツのドラゴンに対するような鋭い選択眼は微塵も感じられない。
こと国外企業とのOEMに関してはそのライセンス上の煩雑さが少なからず存在することを斟酌しながらも、現状のままでは、童友社はミドリ商会との昔から「金型の使い回しで商売をするオモチャ屋」以上の評価を得ることは難しいと考える。



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