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特集 ニューキット

   月刊航空情報ニューモデルレビュー

 by 月刊webmodelers発行人 田口博通 Hiromichi Taguchi

 お気づきの読者もおられると思いますが 筆者は数年前から月刊航空情報のニューモデルレビューコーナーを隔月で担当しています。
この新型コロナの状況下、航空情報編集部さんとWebmodelers編集部がメデイアミックスで協力してプラモデルを盛り立てて行こうということになりました。
 というわけで、今回は 昨年2020年の月刊航空情報ニューモデルレビュー欄に掲載されたニューキット達からいくつか概要をご紹介いたします。

 詳しいニューモデルレビュー記事は月刊航空情報に掲載されておりますので、ぜひ書店でお買い求めの上、ご覧ください。

航空情報 2021年3月号  (1月20日発売)

 「ドラゴン1/72 アポロ13号 CSM ”Odyssey”+LM Aquarius”」




 ドラゴンから発売された1/72 アポロ13号はアクシデントダメージの再現というキワモノ企画で、機械船の爆発した第3区画の酸素タンク部品を追加し、爆発で外板が吹っ飛んだ状態を再現していました。
追加部品

■アポロ13号とは
 アポロ13号は1970年4月11日に打ち上げられ、2日後、月に向かう軌道上で機械船の酸素タンクが爆発するという危機的なトラブルに見舞われました。世界が見守る中、彼らは着陸船アクエリアスを救命ボートに見立て地球に帰還する直前まで乗り移り、 4月17日無事奇跡の地球への生還を果たせました。
 この爆発事故の実話に基づいたトム・ハンクス主演のパニック映画が1995年に大ヒットしたのでご記憶の方も多いでしょう。



 パラボラアンテナにメタル部品が用意されています。
 アポロ13号の着陸船は、下降段に貼られた耐熱シートのしわがモールドされていて実感を高めています。組み立て説明書にミスがあり、月面昇降用梯子が忘れられているので、昇降台(B12)下の脚C9の替りに梯子付脚B17を使います。


航空情報 2020年12月号  
「ドラゴン 1/144 B-1B ランサー」




 ドラゴンから2020年に発売された1/144 B-1Bランサーです。
機体下面に攻撃力向上のため装備されたAN/AAQ-33スナイパーXR・アドバンスド・ターゲットポッドと後部レドーム左右のALE-50 TDS(曳航式デコイ)フェアリングを新金型で追加し、実機同様にアップデートして再販されました。

 
 このドラゴンの144キットは、パンダモデルのいにしえのB-1Aの金型が起源で、それをドラゴンがエンジンポッドなどを改修して、2007年にドラゴン初版B-1Bとして発売されたものです。完成すると側面からの姿はB-1Bらしく、現用の実戦爆撃機の雰囲気を表現していました。


航空情報 2020年10月号
「ホビーボス 1/144 CHINESE Y-8輸送機」  




 ホビーボス(童友社扱い)から新金型で発売された1/144 CHINESE Y-8輸送機です。
Y-8は中国で運用されているターボプロップエンジン4発の輸送機で,ソ連のアントノフAn-12を基にコピーされたため、両者はほとんど見分けがつきません。
コピー元になったアントノフAn-12はこれまた米国の傑作4発輸送機C-130を参考に設計されたため、機体規模と構成はC-130とほぼ同じとなっています。


 1/144では全長239mm 全幅264mm と コレクションするには手頃な大きさになっています。コクピットや胴体内のカーゴ室も再現されており、カーゴドアは開閉選択式となっています。胴体内部は、カーゴ室の床、天井、隔壁が再現されています。



 シリモチ防止のため大量のオモリをコクピット後部のスペースに積む必要がありますが、脚の強度が弱く 大量のオモリを積むのにも難があります。それゆえカーゴドアを開け、支え代わりとして展示するのがお奨めです。カーゴドア支柱が残念ながら5mm程度短いので、金属線に置き換えています。

航空情報 2020年8月号  
「イタレリ(タミヤ)1/72 F-35BライトニングII 」




 イタレリ(タミヤ扱い)から完全新金型で発売された1/72 F-35BライトニングIIです。
F35Bは米海兵隊岩国基地に配備されていますが、将来、自衛隊でも正式に採用され、「いずも型護衛艦」に搭載が予定される短距離離陸・垂直着陸が可能な新鋭ステルス戦闘機です。



  イタレリ(タミヤ)からは2001年に、モックアップを参考にデザインされたF-35B(X-35JSF)が発売されていたので「再発売か?」と混乱した人もいるでしょうが、バリバリの新金型です。
 今回の新金型化では、F-35B量産型の特徴を全て網羅し、胴体上面リフトファンの大型1枚タイプ空気取り入れ口ドアも再現されています。


 また、胴体内にはコクピット後部に配置されたリフトファンや、エアインテークダクトとF135エンジン本体も精密に再現されていますので、完成後は見えなくなるのが惜しいくらいです。
 コクピットは計器盤、操縦スティックとも、簡潔に再現されています。



 胴体下面の兵器庫や脚収納庫をはじめ、下向きに曲がるエンジンノズルも魅力的に再現されています。
表面彫刻は、まるで、中世ヨーロッパの甲冑のような雰囲気です。



 月刊航空情報は毎号、非常に鮮明な実機写真と詳しい解説記事が特徴で、現行の軍事航空、民間航空の姿が誌面にあふれています。
ニューモデルレビュー記事は毎号、後半の読者プレゼントの次のページに見開きで掲載されています。ぜひ書店か、バックナンバーを図書館でご覧ください。


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Vol.150  2021 February.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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