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(Photo) 「日の丸」のフォッカーD.Ⅶ
by コルディッツ
博物館実機写真
ネーデルランド王国のスーステルベルクにある軍事博物館に、
第一次世界大戦を生き延び、現存する7機のフォッカーDⅦのうち
の1機が、ネーデルランド王国陸軍航空群のマーキングで展示され
ています。この機体は第一次世界大戦の戦利品としてアメリカが
獲得した3機のフォッカーDⅦのうちの1機で、1981年にネーデル
ランドの所有となったものです。
ネーデルランド陸軍航空群の創設は1913年で、第一次世界大戦
は中立を維持し、第二次世界大戦ではドイツに敗れて国土は占領
されました。1945年に祖国を解放し、1953年に陸軍から独立した
空軍になりました。国籍マークは二重円で、中央にオレンジ色の
小さな円を置き、外側の円との空間を国旗の青、赤、白で三等分
しているユニークな物です。しかし展示のフォッカーD.Ⅶの国籍
マークは、写真のように「日の丸」です。陸軍航空群時代の初期
は日の丸が国籍マークなのかと考え、根拠をネット等でリサーチ
してみましたが、見つかりませんでした。兎に角、「日の丸」の
フォッカーD.Ⅶが存在することをお伝えします。
Fokker D.Ⅶ 266
軍事博物館(スーステルベルク)にて 2015年7月撮影
館内のフォッカーD.Ⅶ展示場所の上空に、レプリカ
ですがファルマンHF-20が吊られていますが、こちらも
「日の丸」。なので陸軍航空群初期と推測しました。
第一次世界大戦でドイツが敗北した時、フォッカー社
の創設者アントニー・フォッカーは母国ネーデルランド
に亡命。その時120機分のD.Ⅶのパーツとエンジンを密輸
したという説があります。フォッカーD.Ⅶは1928年まで
ネーデルランドで生産され、ネーデルランドやベルギー、
スイスなどで軍務に就きました。
この時期のネーデルランド空軍機を再現するため、
アメリカの戦利品を入手した、少々ややこしい話です。
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