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海底バギー(イマイ)
by 田口博通 Hiromichi Taguchi
2年ほど前、
WM2018年8月号に親父モデラーNOBUさん作の「イマイ 海底バギー」
の楽しい製作記事を拝見してふつふつと作りたくなりました。我が家にもあったなと思い、モスポールの中から解凍し作り始めたものの、方向性が定まらず 一時中断しておりました。今月の艦船特集に際し、これも潜水艇として行けるのでは?と思い、製作を再開することにしました。
映画007サンダーボール作戦に登場したスペクターの海中バギー
墜落させた英バルカン爆撃機から核弾頭を盗み出すために使われた (黒い物体が核弾頭)
初期イマイのキットは水中戦車と称されており、箱絵は上のシーンを元にアレンジして描かれたと思われます。
少年層にも分かりやすいようにスペクターのタコのマークが描かれています。
この海底バギーは1965年の映画「007サンダーボール作戦」に出演した潜水艇をイマイなりのアレンジを加えてモデル化したものと思われます。イマイの模型では 少年への教育上の配慮からか映画の核弾頭を魚雷に変え、左右ウイング先端に補助プロペラを追加装備させています。 発売当時は、1954年のビキニ環礁水爆実験による第5福竜丸の被ばくから年月も経っておらず、反核運動が盛んだったこともあり、賢明な判断だったことでしょう。(今でも日本では核弾頭をプラモデルに装備しようとするだけで炎上するかもしれませんね。)
今回の製作に使ったのは下のゴム動力版です。
素晴らしい箱絵は後期(イマイマークが新しくなっているのに注目) のゴム動力版キットに流用されていました。
スペクターマークが「バギー」に変っています。
製作
部品一覧
上が部品一覧です。部品点数も少なく、無塗装でおおまかに組んでみると、水中モリの発射口が大きかったため、ニューム管を埋め込み 小さくしました。結局、ゴム動力潜水と、魚雷のゴム発射をあきらめ、オモリをはずして、スケールモデルとして製作することにしました。
塗装
本体を橙黄色で塗装、プロペラは赤、魚雷はシルバー、キャノピーのシルバー枠はハセガワのジュラルミンフィニッシュを貼ってみました。
魚雷は固定とするため、魚雷架をプラ板で自作し、金属ピンを立てて接着しました。これで魚雷がぐらぐらせず、シャキッとしました。
完成
映画と同じ角度で撮影すると、あのシーンを彷彿とさせます。50年以上前のプラモデルですが、かっこいいです。
映画007サンダーボール作戦から
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Vol.153 2021 May. www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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