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特集 モノグラム48

   M-13 2連装 ハーフトラック (モノグラム)

  by 老人とプラモ



 私とモノグラムとの出会いは、小学校6年生の頃に模型店で米海軍機のシリーズを見たのが最初です。当時は\850~¥1000以上でとても買えず、中学になってからヘルダイバー、アベンジャー、F4Fなどを作りました。国産のプラモとは精密さの点で格段の差異がありました。
ランナーさえもが細くてしなやかであったのが驚きでした。また部品の組み立ての配慮も行き届いており実写真付き説明書、非対称ダボや、部品分割など本当によく考えられていました。さらに可動ギミックもあって実物がどんな動きをしたのか想像を掻き立ててくれました。



 今回応募は最初ヒコーキでと思ったのですが、ふと目に留まったのが これです。箱絵には機種名も書いていないのですが多分「M-13 2連装 ハーフトラック」でよいと思います。7年前に入手した再生産品ですが なんとシャーシ部品には1957年とありました。それでも部品の嵌合はしっくりとなじみ、これまた驚きでした。箱絵の左上にOriginal Kit Parts - Selected Subjects Programと小さい字が読めます。箱の表示に1/35とありますが当時はそんな規格はなく1/32かも。もう一つ、箱絵の上から1/3のところにscaled from Official Blueprints(実機の設計図~青写真~から採寸した)というのも 昔のモノグラムに時々見かけたセリフで、当時の少年たちの「スゲ~!」でした。モノグラムやレベルの製品は当時すでに 子供のおもちゃではなく(だったら何なの? とプラモに理解のない奥様から問い詰められたときは、次のように答えましょう)モノづくりの基本思想や発展の軌跡を辿る大人の趣味であったのです。



  作ってみると、特に後部キャビンが平板構成の箱で、履帯の接地長は短く、ドイツ軍のSdkfz.251などとは全く設計思想が異なるのがよく解ります。生産力のある国が生産しやすい形を採用しているので戦場に出る比率は数十:1になるのは当然でしょう。一方で機関砲の給弾や旋回機構のレイアウトはこちらの方がよくまとまっています。
オープントップでも射手のための装甲も施されています。フィギュアが5体 付いていましたがこちらは今の目で見ると技術が熟していなかったようで、運転手と射手以外は割愛しました。ウェザリングは施していません。




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Vol.154  2021 June.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
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