Home  >零戦21型(タミヤ 1/48,1/72)>特集 電動、電飾>2021年7月号

特集 電動、電飾

 零戦21型(タミヤ 1/48,1/72)

by クラキン




 プラモデルの電飾は2017年にサンダーバードシリーズのキットが最初で、電動は2018年に1/72の飛行姿勢の飛行機が最初でした。
その後、ことある毎に電飾や電動で遊んでいます。
今回はタミヤ1/72と1/48の零戦二一型に電動と電飾を組み込んでジオラマ風に作ってみました。
結果から先に申しますと、電飾の方は見事に失敗いたしました。(笑)
きっかけはサークルの例会で1/48の放出品を頂いた事です。
明灰白色の箱絵を見て、真珠湾→空母赤城・蒼龍→発艦シーンと連想し、1/72も買い足しました。




【実機について】
 今更言うまでも無く、大戦前半の零戦の主力量産型で、零戦の名を世界に知らしめた日本を代表する戦闘機です。



【キットについて】
1/48はかなり古いキットでモールドは動翼部などは凹ですが、外板の継ぎ目は殆どが凸です。
コックピットやエンジン、脚などのディテールも一昔前の標準的なレベルで、古さを感じます。
パーツ精度は概ね良好ですが、主翼と胴体の間に結構大きな隙間ができたり、キャノピーと胴体の合いが少し悪いなど、若干手直しが必要でした。



1/72は新しいキットだけあって、「これが72!?」と驚くほどの細かいディテール表現で、パーツ精度も完璧でパチピタの極地です。
但し、余りにも細かいパーツがある等、老眼モデラーには辛い面もあります。



【製作について】
 空母赤城から発艦しようとする機体と上空を飛行する蒼龍から発艦した機体をスケール違いを利用した遠近感でジオラマ風に表現してみました。


電動電飾以外は基本的に素組みです。
1/48は凸モールドのうち、主なパネルラインは凹に彫り直しました。

 発艦直前なので、カウルフラップを若干開いた状態に手を加えました。(写真ではあまり判りません)

48カウルフラップの加工

排気管と20mm機銃の銃身を真鍮パイプに置き換えています。
1/72はパイロットのフィギュアが付いていないので、ジャンクパーツの中から「それらしい」物を探して乗せました。
プロペラ電動は48が6mm径、72が4mm径のマイクロモーターを使いました。

エンジンへのモーター組込み

48は3mm砲弾型LEDを胴体後部に仕込んで光ファイバーで左右の翼端灯を光らせるようにしましたが、何故か、完成時には点灯しなくなってしまいました。(泣)

48の胴体内部


48の主翼内部

完成直前のテストでは点灯していましたし、同じ電源を使っているプロペラがちゃんと回っているので原因不明です。
ちょっと凹んでしまいましたが、まぁ、偶にはこんな失敗もあります。
最初から無かったことにしましょう・・・(笑)

翼端灯テスト点灯OK

展示台は空母赤城の甲板をイメージして、0.5mm厚の樺材を6mm幅に切ってベニア板に張り込んでいます。
艦載機繁止用の眼環についてはピンバイスで大凡1/48縮尺で穴を開けました。

甲板の樺材を貼っている途中

 その他、展示台は内部の配線も含めて全て自作しました。
電源は全て展示台内部に仕込んであります。
72は3mm径のクリアパイプの中にリード線を通してモーターと電源を繋いでいます。

展示台内部の電源とスイッチ

 48は左右の主脚のブレーキパイプが電源を取り込むリード線になっていて、主脚のタイヤ内を貫通して展示台内の電源と機体内のモーターとLEDを繋いでいます。
甲板上にスイッチが飛び出すのは避けたかったので、スイッチは展示台の側面にプラ板でBOXを作って取り付けました。

48ブレーキパイプを兼ねた電源リード線

  機体の塗装とマーキングは、真珠湾の第二次攻撃隊です。
1/48が空母赤城の進藤大尉機、1/72が空母蒼龍の飯田大尉機です。
この組み合わせにしたのは、飯田大尉の戦死に関するエピソードを知って、是非とも飯田大尉機を入れたかったからです。
空母赤城から発艦しようとする進藤大尉機の上空を、後方に位置する蒼龍から先に発艦した飯田大尉機が飛行するシーンです。(本当にこういうシーンがあったかどうかは判りませんが・・・)

 機体の基本色はタミヤラッカー33番の灰緑色にクレオス4番の黄色をほんの少し足して黄色味を足しています。
48の進藤大尉機の機番デカールが付いていなかったので、「102」の「2」だけ筆で手書きしました。
これに伴って、48の垂直尾翼の黄色帯だけ塗装です。
その他は全てキットのデカールを使用しています。
48の主脚カバーの数字が1のままになっているのは後で気付きましたが、大目に見てやって下さい。



 反省点としては、48の進藤大尉のフィギュアは発艦直前なのですからをもっと上(高い位置)にすべきでした。
また、甲板員のフィギュアが手に入らなかったことがとても残念です。
 製作期間24日で、正味製作日数12日くらいです。(2日間くらいが展示台です)

【デジタル加工写真】
 写真にデジタル加工を加えてみました。
1枚は単純に72の支柱を消しただけです。



 もう1枚は更にセピア色と若干ピントボケの加工をして、昔の写真のような雰囲気にしてみました。




  Home>零戦21型(タミヤ 1/48,1/72)>特集 電動、電飾>2021年7月号
Vol.155  2021 July.     www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
                    editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず/リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作特集2


TOTAL PAGE